大手物流会社Aに下請けで入っているB運送から聞いた話。
A社の仕事は建築現場搬入が多く、2t車で一回配達すると20,000円、二回目の配達が5,000円、三回目の配達も5,000円の運賃契約。運転手は売上げを確保するに3回は配達したいので、必死になって時間を有効につかい配達する。でもA社がお客様へ請求する運賃は、一回目も二回目も三回目もそんなに運賃は変わらないと思う。元請にとっては、二回目、三回目の方が支払い運賃が安い分だけ、利益率が高い。私はこれを元請の暴利だとは思わない。 B社にとっては直接荷主がないので、元請に車両を預けるしか方法がないのである。
元請は、組合せできる荷物を集めて配車して効率良く動かしていく。情報量の多さがそれを可能にする。荷主から仕事を受注しても、何もアレンジせず単発で運行していれば、その物流会社の機能は単に運ぶということに限定されてしまう。それなら、お客様がトラックを購入するばできる仕事で、お客様にとってのメリットは単に、自社でやるより安いからと言う理由になってしまう。
大阪の吉田です。 お元気様です。今日は私の愚痴につきあって下さい。
今日、運行管理者講習に行って参りました。 あまりにも愕然とし、落胆しました。我が業界の管理者たる者の講習に参加する服装にです。200名ほどの受講者が多くはTシャツ 色とりどり(会社のユニホームではなく完全に普段着)です。私の見たところ6割以上が普段着です。そのまま仕事に復帰できる格好をしている人は確実に4割以下でした。私の前の席に座っていた人間なんかは背中にALOHA!と書いた黄緑色のTシャツです。 しかもズボンは半ズボン・・・ どこかで見たことがある景色、雰囲気でした・・・? そうそうパチンコ屋さん! ほかには競馬の場外馬券売り場も こんな雰囲気。土日の開催ならともかく今日は木曜日。 なんですか ここは? なんと情けない業界なのでしょうか。
この人たちは夕方3時半ぐらいに講習は終わるのに会社に戻らないのだろうか? 戻らないとしても、もし?緊急でお客様に呼び出されたらどうするのだろうか? 着替えに帰るの? 緊急だったらどうするの? ましてや運行管理者でしょ? 今日、今 自社で重大事故が起きたらその格好で駆けつけるの? 被害者や、その家族にその格好で会うの?
運行管理者というのは往々にして会社の経営者、幹部、管理職、リーダーなはず・・ そのポジションの人間が大方 こんな服装をして受講してきて、どう考えても夕方受講終了後に仕事に戻るような気配は感じられない。ドライバーさんや倉庫作業員さんはこの時間 酷暑の中頑張ってくれているのに。業界のリーダー達がこんなんだから 一生懸命頑張ってくれているドライバーさんが「クモスケ」なんて言われるんだ! 本当に怒りを覚えました。 この業界を少しでも誇りある業界にしたいと切に願います。
■同じ日に偶然、私も東京で同じ運行管理の研修を受けていた。そういえば私の前に座った人もアロハシャツだった。 梶
愛知県にあるK病院のK理事長、60歳を超えた頃より経営の勉強を本格的に始められた。医師の知識や経験とは別の世界なので、経営の勉強は全くのゼロスタート。色々な勉強会では最前列に席を陣取り大型のノートパソコンを持ち込み熱心に受講する姿。でも決してパソコンは堪能ではなく、その入力方法について何度も私に質問をいただいた。
勉強は自身だけに留まらず自分が聞いて良いと判断した先生には看護婦長から事務方や医者に至るまで幅広い職種の幹部スタッフを交替で送り込み、理事長共々一緒に勉強した。
スタッフの戸惑いも大きく、当初は相当面食らっており、その席にいること自体場違いであると感想を漏らしていたが、「継続は力」で何年か経過するうちにスタッフのレベルアップが顕著になってきた。ガラス張り経営に徹しK理事長の苦労の末、数年前より病院としては稀な経営計画発表会も開くに至った。多くの勉強会に参加して良いと思ったことは即実践する理事長なので、幹部には次の問題が出てきた。「現場で実践する時、どの先生の言葉や指導を信じれば良いのか」と。
タイムリーにK理事長は次の手を打ってきた。数年の経営の学びを一冊の本にまとめ、「病院のフィロソフィ」として何百人のスタッフに渡した。門外不出のその本をおねだりしていただいたが、その内容は見事である。
①サービスの質の向上、②従業員の働きやすい環境、③利用者さんを最多にして、④収支を最小にするという相矛盾する4つの項目、目標達成の指針や方法が具体的に丁寧に書かれている。
私は残念ながら、愛知県のK病院にはいったことがないが、スタッフの熱心さや素直さから素晴らしい病院であることは充分に想像できる。医療点数の改定により、年々厳しくなる病院経営にあって、ここ数年好業績をあげているそうだ。
セイノーロジックスの渡辺社長の部屋には、大きな世界地図が壁一面に張られていた。
大きな地図とは別に、気になる一枚の地図が。通常見る地図とは上下が逆になっている。ひっくり返して張ったのではなく、富山中心正方位図とあり地図に記載の文字が確り上を向いている。日本海が、ロシアと朝鮮と日本に囲まれた湖に見えてくる。
九州から北海道にモノを運ぶとき、釜山経由で運んだ方が安くつく。リードタイムは6日間。日本国内で陸送700キロの距離なら、海運を使って釜山経由でも、全ての諸費用を加えても価格の優位性はすでにあるそうだ。もしそこに安い海外の人件費を利用して、物流加工や製造工程を移管すればメリットは計り知れない。水は高いところから低いところに流れる。渡辺さんは情報レベルではなく、十数年前からその価格差に気が付き、自社のビジネスに組み入れている。
ここ10年で欧米の物流企業は吸収や合併を繰り返して数社に集中してきている。世界の勝ち組の物流会社である。ドイツポスト(日本の郵政に相当)グループのDHL、DBグループ(日本のJR)のSchenker はその中心にある。
渡辺さんの話にはフォワダーやインテグレーターといったカテゴリーは有ったが、物流会社や3PLといった言葉は出てこなかった。
元気な現在の中国も好きだが、優雅で可憐な中国も大好きだ。歴史のある国には、それなりの風情がある。特に中国は文化も我々に身近であるのでホッとする部分が多い。
数年前に、北京飯店の一階ロビーのカフェでチャイナのロングドレスを着たスタッフが給仕し、クラッシック音楽の生演奏、優雅で至福の一時。同飯店で食べた中華料理も手が込んでいるのに、薄味で上品な味がした。この時の印象が私の中にある中国感である。
今回の旅行でも、そんな可憐な中国をいくつか体験した。杭州、西湖に面したラマダホテルに2泊した。東方見聞録のマルコポーロも訪れたという歴史ある景勝地。湖の周りには、歴史的な建物や当時の面影がそのまま残っている。ベッドの枕もとには、杭州にちなんだ詩が栞になって置いてあり、その栞が毎日変わる。一枚の栞だが、歴史に思いを馳せる。
左の写真は、杭州茶館に入った時のもので、ウエイターが何とも言えずエレガントだった。可憐、でもその立ち振る舞いは洗練されている。こんな中国が大好きだ。
「上海は築地市場」と佐藤康子さんから教わった。市場の中に一歩足を踏みいれたら、そこは戦場。働く人が主役で、一般見学者に愛想をしている時間もゆとりもない。上海はお金を稼ぐところ、住むのは近隣の杭州や紹興。そこにはゆったりとした空間があるそうだ。
上海へは4回か5回目位。最初に行ったのは27年位前で、最後に行ったのは10年位前なので、街の変貌ぶりにはただただ驚きの連続。
【 われ先に 】
10年前は街中に乗用車が溢れかえり、先を争う車と渋滞でクラクションの音が鳴り止まなかった。他人のことはおかまえ無しで自己中心、まさに発展途上を感じさせた。
世界の工場となりGNP世界2位、年収1000万円の所得者が日本の2倍になった今、その状況「我先に」に変化はなかった。列には並ばない、並んだとしても割り込まれないように体をくっつけてくる。交通ルールも人・自転車・バイク・車に優先順位はない、先に通ったもの勝ち。車線の真ん中を走り、急な車線変更、各自が憤りでクラクションを鳴らしつづける。数秒後には、鳴らした本人が同じ様な割り込みする。ここまでくるとお見事。
むしろ「我先に」に、プライドというか貫禄がでてきた。
「日本人は譲り合うから、他人のことを気遣うから、だめになってしまったのでしょ。」
「16億人の勝ち組のやっていることが世界の常識ではありませんか」
こんな声が聞こえてきそうだ。
【お客様になった】
年収1000万円の人が日本の2倍いるという事は、物価の安い中国では相当自由になるお金があるということ。カルフールのスーパーにいったが、商品が溢れかえり大勢の人。ショッピングセンターには、ヨーロッパやアジアのブランドが競って出店している。ルイヴィトンを代表とする高級ブランドは日本に比べて3割高いという。銀座で中国の若い女性が一時で500万円の買い物をしたそうだが、今の中国では充分に理解できる話。
中国の一番の金持ちの総資産は7兆円。中国は世界の工場ではなく、世界の一大消費地なのである。
洋山深水港(ヨウザンシンスイ)を見学する。30年来の親友が上海に移り住み、彼の奥さんが、洋山港鉄道コンテナセンターの副社長をされており、そのご縁による。
宝山港(ホウザン)・外高橋港(ソトタカハシ)に続く、2005年に開港した上海の3目のコンテナヤード。外高橋港はアジア向け、洋山深水港は欧米向けと大まかな区分がなされている。世界に冠たる、中国の最先端の物流拠点である。
上海市との間に長さ32.5kmで世界第三位の長さの東海大橋を作り、30km先の島をコンテナターミナルに作り変えた。2012年の第4期完成時点でバース数は30、年間1500万TEU以上のコンテナを取り扱う。島にはコンテナヤード、上海サイドには貨車への乗換えヤードと世界中の物流会社の運営する3PLの物流センターと洋山保税港区からなる。
3PLの物流会社もシェンカーやパナルピアなど世界の勝ち組がひしめき合っており主戦場だ。日本からは商船三井や日本郵船が倉庫をかまえている。
奥様の勤める鉄道コンテナセンターは上海市と中国鉄道の合弁で設立され、巨大で100連結の貨車の引込める線路を8本も持つ。数年後には外高橋と洋山港が鉄道で結ばれ、2本目の東海大橋を鉄道専用として作る計画もある。 カジ
読書は大嫌いだが、何年かの周期で無性に本を読みたくなる時がある。読んでいるうちに次にの本が見えてきてはどんどん買いあさる。4~5冊は同時に手をつける。20冊位買って10冊位読んだところで飽きてしまい、数年は読書から遠ざかる。
最近の読書ブームの一環で読んだ本、川田修著「かばんはハンカチの上に置きなさい」は面白かった。保険のトップセールスが彼の一流心配り56項目が具体的に書いてあり、すぐ真似できることが多い。例えば保険のセールスは、訪問先にとってはお客様ではないので、そこに用意してある靴べらも使ってはダメ、小さな靴べらを持参しろ。駐車場も一番不便なところに置くなど。
後半部分には彼の営業感が「保険営業は、お客様と対立する立場ではなく、お客様の隣に座るような立場で取組むべき仕事だ」と書かれていた。
これに関しては無意識に私はお客様の前でよくやってしまう癖がある。でも私の場合は美談ではない。素人ぽい、出来もしない、無責任な発言は、当社の営業担当をいかに苦しめているか。
小さくても会社のTOPの発言にはそれなりの責任がつきまとう。反省しなければならない点がいっぱいだ。 カジ
(写真1: )
(写真2: デパートで早速買った靴べら)
研修会で知合った浜松の運送会社を訪問、来客応対の良さは感動ものだった。
①建物の外で社長自ら立って、我々を待っていてくれた。
②大雨で我々が濡れないように、社員が真っ先に雨の中飛び出て、乗用車を屋根下まで誘導。
③「ココ止めて」と社長が指示した場所が、事務所の入り口に一番近い屋根下で、実は倉庫に出入りするトラックの一番スポット、最前列で大型トラック用の大きな枠のど真ん中に誘導。仕事する上で明らかに邪魔になる場所、でも来客にとってはベストな位置。
④事務所に入ると、電話中の社員以外は皆起立して我々を向かえ。
⑤会議室に通され1時間半位話した後、帰りには、訪問した三人分の手土産が用意されていた。名古屋からきた人には生モノ、一泊して帰るであろう梶と古賀には地元名産の海苔。その土産がその日に、それぞれの来客のことを考慮して買わせたものであることは明白。
⑥帰りは我々の乗用車が見えなくなるまで我々をお見送り。
これら一つ一つは決して大きくお金が掛かることではないが、全てが気配りでどの会社で簡単に真似できることではない。
私はこれを「運送会社の品格」と理解したが、品格のある運送会社の顧客は必ず一流である。鶏が先か、卵が先か私にはわからないが、相関関係は絶対にある。 カジ
土曜日、事務所の火災報知器がけたたましく鳴り始めた。火災報知器のコントロールパネルには下屋根の部分に赤いランプが点灯している。下屋根=メタル便の作業場の無事を確認して警告音を解除する。数分後また報知器が唸りはじめる。それと同時に総合警備より安全確認の電話、異常なしを伝える。
その後も警告音→解除、警告音→解除が数十回続く。そのうち何でこんなことに巻き込まれているのが腹立たしくなってくる。
その間も、報知器の取扱説明書を見たが、鳴らさない方法の記入もなく、緊急時の連絡先も書いてない。解除のボタンも警報器の主電源を落とす装置も見当たらない。電話で警備会社にも聞いたが火災報知器の操作はわからない。インターネットで警報機の会社を調べて電話で聞こうとしたが、記載されている電話は音声ガイダンスで土曜日は全てつながらなくなっている。
緊急を要するであろう警報機のメーカーの姿勢に今度は腹立たしくなってきた。けたたましく鳴り響く警報音が一層怒りを掻き立てる。
そう言えば、総合トラックもホームページには緊急連絡先を明記していない。仕事で社員が出勤していない日曜日や祭日に仕事がある時があるにも関わらず。人のことは言えないと反省もする。
結局火災警報機は電源盤のスイッチを切ってもだめで、本体のバックアップ電源のコンセントを切って始めて鳴り止んだ。 カジ