スポーツクラブの女性インストラクターが落ち込んでいた。「業者に頼んで数か月かけ家の内装工事をしたがその仕上りが素人並み、クレームも受付けてもらえない。仕事に愛がない。」とレッスン前に嘆いていた。彼女はさらに話を続けた「私はプロとしてSUP(プール上でのヨガ)をレッスンしているが、本当に私がお客さんからプロと言えるのか悩む時もあり今も悩んでいる。でも今日のレッスンは皆さんの要望を聞きつつ、愛を入れていきいます」と。
リフォーム工事も紹介者がいればクレームが通用するかもしれないが、一回限りの発注だと泣き寝入りするしかない。でも日常の空間なので内装を見る度に不快な気持ちはよみがえる、深刻な問題である。慰める言葉も見つからなかったが、一時間のレッスンの後「今日のレッスンも愛が入ってましたよ」と伝えた。おせいじではなく、実際にそう感じた。
他人から受けた嫌な事を、自分自身の行動に置き換える思考は正しい。「お客様第一」より、「自分の仕事がプロと言えるのか」「愛をこめているか」の問いかけの方が、私はピンとくる気がする。彼女にマネて、自分自身にも我が社にも問うてみたが・・・、反省する箇所だらけだ。