お客様への資料作りにインクジェットプリンターを頻繁に使う。
一回の使用枚数が数百枚とかなり多いので、インクカートリッジ代もバカにならない。
先日その不満を友人にぶつけたら、リサイクルカートリッジも注入インクを買っての補充が出来る事を教えてもらう。印刷も進められたが、途中細かな修正や変更もあるの弊社には不適と判断。
早速インクを購入し詰め替えるが、それが結構難しいく一度は顔にインクが飛び散り、且つワイシャツを一枚ダメにした。それ以来注意して作業するが、それでも洋服に飛び散る事は頻繁だ。考えたらバカみたいな話。
一見使用済みのカートリッジを回収し、環境にやさしいとPRしているが、実は同じ物を二度と使われてはなるものかと、必死にインクの詰め替えを難しくして使い捨てを誘導する。
プリンター本体は安くしてインクカートリッジで儲ける。
環境問題を食い物にされている気がしてならない。
ここ数週間は詰め替え作業のため指先はいつも真っ黒だ、これも自分風の環境へのこだわりか、いやこうなると意固地の世界かも。
ちなみに詰め替えすると、コストが4分の1位になり、今の使用ペースだと年間最低でも20万円位のコスト削減になる計算だ。
事故を起こした運転手は、半年間ハンドルは握らない別の仕事につき、辛抱強く耐えてくれた。
法的な過失はゼロで免許もそのままだった。
でも実際に人が亡ったことは事実で、夜間だから、雨だから、逆走してきたから起きてしまった事故だとも割り切れず、弊社にも過失は有ると今でも思っている。それは私の過失でもある。
運転手は警察に2日間保護され、勿論取り調べも行われたが、精神が落ち着くまでの本人の為の留置期間である事も知らされた。
運転手の精神状態が落ち着くまで数十日かかったが、その後に、事故の状況を本人から詳しく聞いた。
・・・何かを跳ねたと思った。その場を逃げ出したい強烈な誘惑があった。車を停止し、何が起きたか確認した。そこで数百メートルに渡りバラバラになった遺体を見る事になった。
いま思い出すと、現場で多くの初めて会う運転手から温かい協力を受けた。
二重事故が起きないように通行車両を誘導してくれた人、警察に通報してくれた人、「逃げるなよ。絶対逃げるなよ。一生後悔するぞ、警察が来るまで付き添うからガンバレ。」といいながら励ましてくれた人。そんな仲間がいてくれたから、その場にふんばれたと泣きながら話してくれた。
・・・私はこの経験以来「事故は確率の問題だ」と言うことにしている。確率だから100%避けることはできないかもしれないが、確率を下げる努力は自分でできる。
そして今日も一日が無事終わってくれた事に感謝している。
25年歴史の中には、思い出したくない事も幾つかある。悪い出来事も企業としての歴史の1ページ。十数年前、朝の4時半頃配車係から自宅に電話があった。「社長、死亡事故が起きました、当社が加害者です。事故内容は一切分りません。亡くなった方の人数や年齢もわかりません、兎に角、社長警察に行ってください。私も行きます。」その電話の会話は今でも鮮明に記憶にある。駆けつけた葛南警察署は私の自宅から歩いて5分位のところ。警察に行き長椅子に座って待つように指示を受けるが、待つこと2時間状況は全く教えてもらえない。午前6時頃カウンターの奥で、佐倉在住の70歳台の男性が行方不明になっており照会の電話が。午前7時過ぎ警察に葬儀社の車。ここで始めて警察より状況を教えてもらう。佐倉市在住の痴呆の老人が先日の正午より自転車で外出したまま行方不明になっており、その方が浦安まできて、夜の2時半に357号を自転車で逆走し、雨の中、弊社のトラックと正面衝突し即死したという。ご遺族の自宅に謝罪にお伺いした際、同行した保険会社の事故処理担当の方から「死亡事故の経験は初めてですか?多くの運送会社の経営者は経験しなければならないことです。頑張って下さい」と言われた。遺族の家族から運転手へのねぎらいの言葉をいただいた時は、言葉が詰まった。
大榮・アトランスと業務提携する過程で幾つか取決めたことがある。お互いの会社でデスク・電源・OA機器を自由に使えることはもちろんとして、社員互いで敬語を使うことをやめ名前は呼び捨てとした。何よりも重要だったことは「機能がない部分には口銭は発生させない」ルール、これが取決められ、元受・下請けの関係ではなく、お互いが対等の関係に立てた。それは、お客様の為でもあった。お客様にメリットがあると思った時は、どんどん紹介し直接取引きしてもらう。現在では40~50社の共通のお客様がある。同業でも、東京・大阪・浜松・名古屋と営業圏が異なることも、功を相したかもしれない。提携により、お蔭様でお互い良い刺激にもなったし、ビジネススピードも上がってきている。
(写真: メタル便サービスは、関東・東海・関西で提供しており、3社による提携が実運営を支えている。)