ブラック企業・セクハラ・パワハラ・オタク・アスペルガー・クレーマー。これらの言葉を発する人にはたとえ冗談であってもどこか悪意を感じ、自分自身は使う気持ちにはなれないし、友達にもなりたくない。言動を逆手にとり、自分を正当化し優位に立とうとする。浅はかな知識で言葉だけで分類して、言動の意図や本質を見ようとしない。
知り合いの社長が情熱をもって社員のある行為に対して説教したら、録音を録られておりパワハラとして数千万円(示談金5百万)の訴訟を受けている。その彼は同様の手口?で前の会社でも3百万円を手にしていたそうだ。労働問題に強い弁護士に相談したら、示談を進められたという。社員を信用できない、いやな時代だ。
私の卒業した中学校はマンモス校で1学年10クラスあり、学年が上がる度にクラス替えが実施される。二年になった時に吉田先生が新担当になったが、友人から「当たりだよ」と言われ、先生のクラスで羨ましいとも言われた。友人曰く本当に生徒のことを思ってくれて、年に一度有るか無いかだが、生徒の行為がある一線を超えた時は真剣になって怒るという。普段は静かで授業も坦々と進められ、至って特徴のない先生だった。半年も経ったころ、理由は忘れたがある生徒に対して吉田先生が「君は・・・」と真剣に怒っているのを目撃した。生徒に詰め寄った先生の拳は震えており、目は狂気だった。言葉は怒りで声が出ずにらみつけていた。今なら先生の行為は、パワハラで一発アウトだ。先生が尊敬できる良き時代だった。(右の写真は先日中学校の前を通った時、同窓の兄に撮ってもらった)
そういえば私のオヤジは巨漢で存在自体がパワハラだったが、1時間2時間とド迫力で叱られるうちに「人間どうあるべきか」の浪曲になっていた。