ビジネスバッグは色々なタイプを使ってきが、大体3~5年で壊れる消耗品。一方で一生使いたいバッグもあり、45年前のイタリアのバックは今でも大切に使っている。このバッグの現在も販売されており65万円と高額である。でもこのバッグ、高級な革を使用し、熟練の職人が作ったとしても20万円が精々だと思う。45年前の店舗はミラノ本店1だったが、現在は日本だけでも13店舗あり、伊勢丹メンズ館一階入り口などのテナント料の高い一等地で売られている。結局はテナント料と人件費と広告代が、高く売らなければならない構造を作っている。
スポーツクラブはコロナ前には週7回通っており、お気に入りのインストラクターのレッスンは必ず受けていた。スポーツクラブはプール付きで1000平米だと10億の設備投資が必要、水道電気や設備維持のランニングにかなりのコスト、インストラクターの費用は5%以下である。お客様が必要とする部分にお金が使われず、失った会員を補填するために広告費に同額を使う。
飲食店で歴史があり遠方からも集客できる繁盛店の共通点は、単品で勝負している。安さ・多彩な品揃・店舗立派さなのではない。上等食材を使い、味を守る為には手間を惜しまない。お客様の求める部分は以外は徹底的にそぎ落とし、自社の強みにお金を手間をかけてきたのである。常識にとらわれずに一点集中してきたのである。
運送会社の差別化が難しい中、コストはスケルトンなので収益の確保は難しい。販売管理費の比率を下げるためには、拡大路線が常道手段となる。
でも拡大路線や横位置の戦略から一度離れ、お客様がこの時代に何を望まれているか見つめ直しその部分に資金を思い切って投入すれば、ブレイクスルーが可能かも。 (梶記)