運行管理者一般講習は2年に一度の受講が義務つけられている。
義務化されいるからいやいや受講に来る人もいるが、私はこの受講を毎回とても楽しみにしている。講義の重点項目説明やテキストにより運輸行政の変化がつぶさに理解できる。経営指針作りにヒントになることも多い。運行や運転者の管理方法も具体的に教えてくれるので、聞いた翌日から会社に取り入れることができる。過積載→点呼→健康と重点項目も年々変化しており、今回は働き方改革の影響で労働時間管理が大きな焦点になっていた。
実運送を行う事業所では運行管理者設置が義務付けられているが、この講義は対象事業者でなくと是非も聞いてほしい人達がいる。輸送依頼する顧客や元請や運送取扱事業者である。運送は実運送を行う事業者が下請になっているケースが多く、運送スケジュールを実際に組む顧客や元受が必要な知識がない場合が多い。これでは現場の環境はいつまで経っても改善されない。実施に知らないが故に、20年前感覚で運行スケジュールや時間管理で配車を組んでいるシーラカンスの様な事業所も多くある。