松下資料館の川越元館長の話を聞く。
「不況また良し!」の言葉は有名。その言葉の裏には、松下幸之助翁は苦境との戦いの人生だった。本人の弁では、体が弱く、学問もなく、お金もなかったという。
・小学校4年で家業が倒産して丁稚奉公。小学校中退。
・父親を11歳の時に亡くし、母親は18歳、八人兄弟だったが26歳までに兄姉7名を亡くし生涯孤独になった。
・肺炎で病弱で、生涯病院との往復だった。
松下翁は3回の大きな危機に遭遇する。
・昭和初期の世界不況
・敗戦後
・昭和39年 オリンピック前の不況
松下翁にとっては、現実を素直に受けとめて生きていくしか無かった。
ここ数年でリーマンショック・東日本大震災と立て続けに苦境が起きているが、松下翁の生きざまや人生観に学ぶところが多い話だった。「自分は何も無かったから成功したのかもしれない」の言葉が印象的だった。
(写真1: 京都の真々庵、そこにある根源と言う社。)
(写真2: 大きな決断をする時は、その社の前で数時間も考えていたと言う。素直、宇宙の原理)