古賀営業部長が7~8日札幌に出張。
新規に取引がスタートした2社の検品と保管状況の確認ため。両方とも関東から輸送されたもの。当社の混載サービスに関心を持たれたお客様との商談が進む中、北海道の倉庫に在庫することになった。北海道には丸吉運輸機工があり、輸送と保管もこなしてくれるので頼もしいパートナーである。
帰りに当社を訪れるお客様用へのPR用に、北海道で人気のお菓子を何種類か購入してきた。数種類を組合わせビニール袋にいれてお渡しする。早い者勝ちです。
30代前半のドライバーI君、何かの会話の時「運転中、眠くてしょうがない時がある」と言ってたことがある。私も昼食後などは運転中に強烈な睡魔がおそってくる時があり、気が付いたら分離帯車線に車輪がかかっていてヒヤッとした経験もある。I君は弊社に入社して結婚、複数の子供にも恵まれ、一生懸命働いてくれていた。長距離運行を主な業務としていた。その彼が当社の給料では生計が立たないので5年位前に退社することになった。退社後、運転者仲間から管理職を通じて聞いた話だが、当社在籍中に副業としてコンビニエンスでアルバイトしていたそうだ。そんな事実は全く知らなかったが、後で聞いてもし運転中に居眠り事故でも起こしたらと思うとゾットした。
佐川急便が完全週休3日制の就労モデルを打ち出した。副業を推奨する政府の方針も追い風となっている。でも私は労働集約型の運送業には副業はなじまないと思う。安全運転励行の為には、会社が管理できる環境下での十分な休息が必要不可欠である。労働時間短縮に先手を打ち、生計に必要な収入は他で確保してくてと言わんばかりの制度には首をかしげる。中間層が無くなり貧富の差が激しくなったと言われている今日、日本を代表する物流企業には労働者の生活を支えると言いうプライドをもってほしい。私の社員に対する最低限の保証というか願いは、共働きでも二人の子供を塾に通わせつつ高校を卒業させる年収である。運転者には平日の家族団らんの夕食はあきらめてもらっているが、週2日は家族サービスができる家庭、そんなのが最低限の理想である。
会社に送られてきたコピー紙、2ケースが一つにビニール紐で縛られていた。先週もアマゾンでミネラルウォーターを注文すると、1.8L×6本入りの段ボールが二個がビニールテープでしっかり固定されて一個の荷物になっていた。両方とも私には重たいので、梱包を解いて一個づつ所定の場所に移動した。この両者で共通しているのは宅配便の配送ということ。路線便の荷物と異なり、宅配は「一伝票一個」の原則がある。二つを縛りつければ、一個になるのでバラで二個出荷するより運賃が安くなるという計算。事務用品の通販会社と物流会社の契約は、サイズに関係なく1個〇〇円となっており、大きなデスクを運んでもボールペンの入った段ボールを運んでも料金は同じだそうだ。大量に扱う為、いちいち3辺の長さを測ったり、重量をする手間を省くためだと思う。そういえばアマゾンは中身の割に大きな段ボールに入ってくるのもその辺の要因かもしれない。
手積手降には腰痛が付きものである。毎日仕事しているものの多くの人が腰痛に苦しんでいる。学生ラグビー選手が中高年になって、首や腰に障害をもつことをよく耳にする。ある時期無理をすると後になってツケが回ってくる。本来コピー紙や飲料水は持ちやすい重量に梱包されている。スーツケースは23kgが目安だというかもしれないが、スーツケースはほとんど車輪で転がして移動して、手で持ち上げる時間はわずかである。でも20kg(1.8L×6本入×2ケース)となると、確実に作業員に負担がかかる。「運ぶのが商売でしょ」をいう意見もあるが、私はそうは思わない。社会のヒヅミが存在していると思う。