年間数台トラックを購入するがトラックのカタログは全く見ない、自分に運転経験が無いので見てもわからない事が多いのでなお更かも。
机の上に置いてあったので久ぶりに見てみると、カタログにうたわれるメーカーの販売ポイントは2つで、安全性と経済性。居住性はほとんど触れておわず装備のオプションも少ない。一番のポイントはやはり安全性だが、一般乗用車と比較するとかなり安全対策は劣っている。安全走行の性能程度で、自動停止機能や斜線オバー時の警告等に類する運転ミスに対する対策は一切ない。乗用車に比べると全長も2倍あり10倍以上走行し運転の疲労も大きいので、事故リスクは20倍以上ある。安全機能は一度搭載してしまうとコストはかからないのでメーカーにももっと真剣に取り組んでほしいと思う。運転台が高く頑丈なためドライバーの人命の安全性は高いが一度接触事故を起こすと、全長が長く重量が重い分だけ他車に大きな影響力もあり巨大な凶器にもなる。
今年から受注・配車スタッフによる勉強会を開くことになった。受注・配車スタッフは5名いるが日中は超忙しく、お互いの仕事をはほとんど理解していない。普段どんな仕事をしてどんなことに心掛けているかの理解を主目的とする。プレセンターは毎回一人で、午後7時より一時間、30分経過した時に軽食がでる。継続を重視するため、5回毎に豪華?に外食する取決め毎週金曜日開催とした。社長が参加すると話を取り時間もダラダラと長くなくので不参加としたが、「楽しい集まりなので社長も参加したら」と誘われて以降参加の資格が生まれた。
今週のプレゼンターは混載チーム配車係の新田君で、一般の運転手について彼が調べてきたことをクイズ形式で質問しながら知識を深めた。免許取得者数、男女比、中型免許保有数、トラックドライバーの人数、営業車の車種別割合、以外な数字も結構ある。この当たりから質問も核心にせまり、ドライバー平均年齢、ドライバー人口の推移、全産業に対する給料や労働時間の比較、勤続年数の時代別推移、ドライバーの趣味(一位釣り、二位パチンコ)。労働集約型の物流業界問題点が浮き彫りにされていく。30分経過した所で、わが社のドライバーが満足して働いているかにポンと質問が切り替わった。不満だと思われることをホワイトボードに列挙したのち、問題点を絞り混んでいった。私自身が痛感ことは、車種や仕事内容も異なり個人の適性もあるので運転手を平等な条件で働いてもらうことは難しいが、公平に評価してあげることは重視しねければならない。新田君が運転手の事を親身に考えていることが一時間を通じて伝わってきた。
勉強会という堅苦しさは一切なく、中学生が学園祭の打合せをしている様なヤンチャな発言も多くワクワク感も高い。
アップされてだいぶ経つか、ボルボ CM ジャン クロード ヴァンダムのCM何度見てもカッコ良い。夕焼けにゴールドのボルボトラック、エンヤの曲もぴったりだ。
推測だが、動画はトラックは後進するがこれは逆回しで、 撮影はヴァンダムは開脚した状態からスタートしてトラックは前進しながら足を閉じていったと思う。それにしても完璧な出来上がりだ。
ちなみにボルボは世界の大型トラック販売台数ではナンバー2。
ナンバー1はベンツで、CMを探したら2025 コンセプトとしてこんな動画があった。
菅原文太が昨年亡くなったが、彼が主演した大ヒットの「トラック野郎」(1975‐1979年 全10作)シリーズは、物流業界を大きくイメージダウンさせた。車体を電飾で飾りペイントを施して走るデコトラは限りなく下品、仕事以前に無駄に車を飾るという趣味が優先して、運転者の品性も首をかしげる扱いだった。当時は映画の影響かデコトラも流行ったが、今は自営業のトラックにたまに見かける程度である。それでも実際の物流業界を知らない一般の人与えた悪いイメージは長く残ったと思う。
最近入社するドライバーは本当に真面目な人が多く、その熱心な仕事ぶりには感心する。私が社会人になった40年前よりはるかに質が高い。勝手な推測だが、宅配便が家庭に荷物を配達する様になってから物流業界のイメージはガラッと変わっていった。重たい荷物を一件でも多く配達しようと走りまわるドライバーの姿は多くの人を関心させ、丁寧な荷扱いや言葉使いは、トラック野郎の映画の中で食堂でたむろする下品な運転手とは一線を画くした。いま入社してくる運転手は、仕事がきつくても会社に文句を言わない、佐川やヤマトの運転手を子供の時からみて体を動かすことは覚悟して入社してきているからだと思う。その様な真面目な運転手と一緒に仕事をできる業界を本当に誇らしく思う。