建材MIX便を担当する鈴木氏が「お客様が商品を販売する際、商品価格とは別に運賃を別立で販売するか、商品価格に運賃込みで販売する
2種類がある」と言う。一見、最後はどちらも同じ様に思えるが、販売戦略と物流費の存在を色々考慮するとかなり奥が深い。間違いないことは、差別化されてそこでしか販売してない商品は運賃別立てがベストだが、販売競争を強いられる商品はかかる運賃以前にその会社の販売方針が明確に存在しなければならない。面白い着眼点だ。
地球誕生から現在までを一年に例えると、地球誕生は1月1日0時0分(45億円前)、海から陸上に生物が上がったのが11月30日(4億円前)、猿人を経て新人の誕生が12月31日午後11時58分、人類が鉱物資源、石炭資源、石油資源を使い始めたのが2~3秒前。そして45億年来の地球資源が、今から数秒で無くなろうとしている。(月尾嘉男氏の日本百年の転換戦略より) 石油資源はあと40年と言われている、数十年後には、ディーゼルエンジンのトラックは陸上輸送の主役の座を降りていることは間違いないようだ。
大阪のA社から聞いた話。100台を抱えるA社は長距離輸送部門もあり、40台のトラックが東京⇔大阪間を毎日運行している。今回の軽油の高騰は、値上がり分だけで年間2000万円以上のコストアップ要因になる。我慢に我慢の重ねたが、とうとう主要荷主に値上げ交渉することに。「値上げを言っきたのは貴社だけ、値上げは了解しても良いが、当然仕事が減ることは覚悟してほしい。」と言われたそうだ。結局仕事確保に値上げは撤回する。ではどこでそのコストアップを吸収していくのか。高速代・車両代金・保険・税金は定額、結局は赤字を出すか運転手の給料を下げるかの選択をせまられることになる。物流業は、参入障壁の低い業界だ。