DELLのパソコンが、作業中にいきなり画面が真黒になり電源が落ちてしまった。
電源をつけ直しても、OSが立ち上がらない。データーのバックアップはとっているが、メールの履歴がなくなるのは手痛い。気持ちがグレーになってくる。3年は経過しているので、保証期間も切れている。特別なサポート契約もしてない。修理に出しても相当な日にちがかかる。
思案したあげく、購入時の使用説明書をパラパラとめくるとサポートセンターの電話番号を発見。日曜日だし、どうせ電話も話中で繋がらないだろう、下手すると相談に課金されたり、きっと修理センターに送くる顛末になるだとうと、半信半疑で電話してみた。
ところが電話が一発でつながり、自動音声の案内も3項目位の認証で、生の声が聞こえてきた。
対応が丁寧で、電話が切れた時の為に私の電話番号を教えて欲しいとの依頼、誠意があるし、何とか直そうと真剣である。機種名、本体ランプの点灯で症状を把握し、即座に回復できる可能性があるので、作業手順を説明いたしますので手伝っていただけますかとの依頼。指示されるままにパソコン本体のカバーを外し基盤入れ替える。一言一言が丁寧で、指示事項も的確。電話の先で、「落ち着いて、ゆっくり作業して下さい」と励まされる。
そして作業を終えると、見事にOSが立ち上がった。無料のサポートでこの丁寧さは見事である。日曜日にこれだけの対応力、DELLのサポートセンターに相当数のスタッフがいるのだろう。
インクジェットプリンターを頻繁に使うと廃インクがたまり、修理のサインが出てくる。メーカー修理に出すと数年前まで無料だったが、ある時から有料になり七千円位の修理代が請求される。
持ち込んだ家電店に不満を伝えると、キャノンもエプソンもほぼ同時期に有料化したそうだ。販売競争で価格を勝手に下げて、あげくの果てがサポートで収益を上げる体質に変わってきた。新機種はどんどん出るが、プリンターの本体もかなり安っぽくなってきた。私だけの感想ではなくメーカーの販売員が言うのだから間違いない。消費者無視もはなはだしい。
OA機器の購入のポイントはアフターサービスであることを理解してないメーカーが多くなってきた。そんな事を考えるとお金を生まないが、ユーザーを満足させる部分に手間をかけるDELLの戦略は正しいと思う。
なぜなら多少の価格差なら、次回も間違いなくDELLを買うだろうから。