この一年当社に来られるお客様が多い。何かしらの要件で来客される。
創業して20年位までは当社から訪問することがあっても、お客様(荷主)が来社されるケースはほとんど無かった。
一年に数回で、年間を振り返って数えられる位少なかった。理由のひとつとして誰でもできる仕事をしていた時代である。
訪問が増えたのは小口混載やクロスドッキング的な動きをするようになってからで、紹介などを通じてお客様が相談にこれるケースが増えた様だ。
本当に有り難いことで、そうで有る事が難しい(当たり前でない)事を肝に銘じておきたい。
今年12月5日のメタル便東海の役員会の席で、株主の一人である鉄鋼業を営むS社のS社長からドライバーの育成や意識向上に関して「社員のやりがいは何ですか」との質問があった。現状の物流に籍をおいてきた我々は「まずは給料です」と答えたが、S社長から「本当にそう考えているのですか」と手厳しい指摘をもらった。良い会社を作りには、給料ではないと言うのがS社長の考えである。
S社は年商数百億でS社長の代で業態を大きく変え、業績を飛躍的に伸ばし業界TOPクラスの業績を毎年上げている。S社長は傍観者として質問したのではなく、自社には社員の「やりがい」に対する明確なビジョンをもっており、業績が良いから社員にやりがいを持たせたのではなく、やりがいのある仕事をしてもらった結果、業績が伸びた。言わばS社長の信念である。
では現状の物流業界において、わが社において我々は「やりがいと生き甲斐」を持つ為にどう取り組んでいけば良いのか。
難しい宿題でだが、会社として明確な考えや方針をもつべき事項である。同じ質問をメタル便グループの幹部研修会で問いかけてみた。グループ分けして模造紙発表された回答は次の通りだった。5枚の模造紙の中に、メタル便の各社の社長達の発表がある、どれか判りますか。