上越の高田駅前のホテルに宿泊、朝6時に高田城跡の公園外堀 東洋一の蓮花群を見に行く。高田には知り合いがおり何度も訪れたか、「上越はすまつり」の時期は始めて。写真を撮りながら散策していると、45Lのゴミ袋をもって高田公園を掃除している男性がいた。ゴミ袋の大きさから掃除に対する意気込みが伝わる。
最初にすれ違った時は「ご苦労様」と声をかけたが、二度目に有った時「綺麗にしてもらって有難うございます」と話しかけてみた。
「どちらから来られての」と聞かれた後
「都心と違って、上越はもともと綺麗なのでゴミの量も少ないですよ。」
「ボケ老人に間違われると困るから、ゴミを拾いながら歩いているんです。」
と謙虚でウイットに富んだ答えが返ってきた。ちょうど小学校の前に差し掛かり校庭の立派な松の木の話をすると、学校の真向かいに立つ二階立ての立派なレンガ作りの和装学院を指差し「私の家はここですが、落ち葉の時期になると掃除は大変なんですよ」言われた。顔一面汗だくの男性、たぶん経営者だと思うがその習慣や行動力には頭が下がる。
可憐な蓮を見た後の心が洗われる一時だった。
猛暑の中、道路工事やガードマンの安全ベストの必要性についていつも不思議に思う。着用経験がない人には想像できないだろうが生地の面積も少ない分通気性がありそうに見えるか、実はビニール素材で通気性が全くないので着用すると熱が体にコモってしまう。綿素材と異なり一度掻いた汗が中々乾かず、いつも体に安全ベストがまとわりつてい湿気をもってベタベタする。安全ベストのもつ蛍光性が、炎天下にどれほど安全性に効果があるかも疑問である。
安全策は雇い主の意向や請負会社のトップダウンにより、実施されることが100%。安全ベストを義務付ける決定権者は安全ベストを着用しての炎天下での作業経験は少ないと思う。経験がないから残酷なことが世間の常識になってしまっている。ホワイトカラーは5月からネクタイとスーツを放棄したのに、ここ数年ブルーカラーの環境が改善されるより、安全ベストの着用により暑い夏をすごさなけれがならなくなった。
ヨーロッパでは日本以上に安全ベストの着用が徹底されているが日本の様に高温多湿ではなく、この日本で7~8月に優先すべきは熱中症対策であると思う。