空洞化と長期化するデフレにより、物流業界(特に中小運送会社)は、売上減少→給料ダウン→やる気ダウン→品質低下→売上減少の下向きスパイラルに陥っている。このスパイラルをどうすれば上昇に変えられるが何度も何度も友人と議論してきた。要は、何処を一番に手をつければ逆向きに変えられるかだ。
名糖運輸の田中会長から、数十年前の倒産寸前の当時を振りかえり一番先に実施したことは、運転手の給料アップだったと聞いたことがある。その結果、運転手のモチベーションが高まり、沢山の仕事をしてくれ翌年から黒字転換したそうだ。でもこの手段が有効だったのは成長期の経済下だったからだと思う。加えて、業績の悪い会社には、経営理念の存在も影が薄く感じる。勝者の言葉には迫力があるが、敗者の言葉にはなかなか耳を貸せない。
最近、メタル便の仕事量が増えてきて実感することは、成長する分野に事業構造を持っていくことではないかと。この数年社員の平均年齢が若くなると同時に、やる気のある社員が増えてきた。
当社にとってポイントだったのは、頑張ったら稼げる職場が作れたことだと思う。でも難しいのがこの物流業界で会社のサイズにあった「成長する分野」を見つけだすことだ。