ドライバー不足は数年後には確実に深刻になる。少子高齢化や若者の車離れに加え、現在の運送会社の現役ドライバーの高齢化で、これから10年で大量のドライバーが退社していくから。
路線バスや運送会社の入り口など、運転手募集の広告も目に留まることが多くなってきた。総合トラックには22名のドライバーが在籍している。10年前はボトムで5名のドライバーだったが、小口混載の仕事をする様になって、毎年2名ペースで運転手を増やしている。
平均年齢が気になって調べてみたら44歳であった。20歳~65歳が働ける期間とすると丁度中間地点が42歳なので、ほぼ平均的である。調べてみて嬉しかったのは、年齢がきれいにバラケテいることである。写真の右列は年齢で、水色の枠の数字は入社序列である。
今年になって、知り合い企業から物流について、多くのお問い合わせを頂いている。私自身が物流業に携わって30年になるが、こんなことは初めてである。その要因を冷静に分析してみると、明らかに最近の路線会社の値上げや、条件変更が起因している。重量物や長尺モノ(長い物)はその代表格である、「今まで扱ってくれたのに」は過去のこととなりつつある。ネット通販はこれから3倍の規模にもなろうかと言われている中、一般企業に対する路線会社の条件変更に後戻りはない。
ただ問題を難しくしているのは、全国規模で路線会社に代わる物流業のインフラが現在は無い、という現状である。物量があり部分的にでも物流網を自社化できるお客様には、少しでもリスクを回避して実現できるよう、その第一歩を提案している。
それにしても宅配便や路線会社の築いてきた配送網やローコストやサービスの質は、大したものだと思う。