7年?8年?。永年事業所の居ついたどら猫君。名前はなくそれぞれが好きな名前で呼んでいる。何度か新入社員から乗用車に上がり傷をつけるとクレームが入ったが、言ってきた社員より猫の方が先住なのでクレームは無視した。
土日や祝日でも気持ちの優しい社員が会社に来て餌や水の面倒をみてくれている。年明けから急に体が細った気がする。私は猫に関心を持つタイプではないのでいつも一定の距離を保っているが、1月4日に私だけ出社した時は珍しくまとわりきた。私の周りを何度か周り、餌の容器のある場所まで私を誘導した。餌場に行くと、空っぽの容器の前で横になって倒れるポーズ、餌がないことのアピールだった。慌てて餌を購入した。
その猫君がいなくなって一か月経過した。猫がいなくなる2週間位前に「可愛い猫なので貰って良いか」と言ってきた人がいたそうだ。野良君なのでダメという権利もなく、その時は結構ですと答えてそうだ。でも「引き取ます」という挨拶もいただく事なくいなくなった。映画の柴又の寅さんに毎回でてくるシーンがある。家族の一人が「いま寅さんは何処に居るかな」と、映画ではそのタイミングで団子やの前を寅さんが恥ずかしそうに通るのだが。