コロナ下、在宅での勤務が増えオフィスから個人デスクが消え、自由に席を選べるフリーアドレスが主流になりつつある。都心に務める義妹から聞いた話(ほぼ苦情)で、結論からする会社に勤めるための必要なものを収納するスペースが減りとても不便になったとのこと。現在のロッカーの主流派は写真の様に、A4のボックスファイルが3~4個とパソコンが収納できるだけの空間に限定される。従来はサイドデスクがあり、机の上にペン立て、机の下には収納箱(履き替え靴/通勤時のバッグ等)をおけるフリーススペースもあった。これらがコインロッカー小型サイズの様な極小空間に押し込むことになる。従来は機能的に使っていたのがサイドデスクの最上部の薄い引き出し、これだけとっても、これが無いとかなり不便だとも言っていた。
私のサイドデスクには相当な多種多様な物が収納されている。予備ネクタイ/ハンカチ/保湿クリーム数種/洗面道具/多種ゴム印/予備薬/ティッシュボックス/筆記用具各種、列挙したら延々と続く。サイドデスクに収まらない物は棚も専用、読みかけの本/名刺入れ/カメラ/三脚/菓子箱/便箋やハガキ/、これも延々と続く。一見仕事に直接関係ない様に思えるものでもこれらは全て仕事をする上で必要な物。「企業は人」というが、置く場所だけ見ると刑務所の囚人の様な扱い。フリーアドレスと表現はカッコ良いが、狭い所に押し込む養鶏場を連想するのは私だけだろうか。元々私は大きなビルは嫌いで研修や会議で折々に利用するが、密封された空間、半日いると息苦しくなりその内頭が痛くなってくる。窓を開き外気を入れれば一瞬に解決する問題なのだが。そう言う当社のデスクワークは広々とは言い難い。電車通勤者には個人ロッカーがあるが、車通勤者にはない。でも個人デスクとサイドデスクもある、窓は自由に開くし、身近な所に植物もある。