仮説をもっている。偏差値の高い学校の生徒ほど、通学時にテンポ良く、テキパキと歩いていると。時間の使い方が上手、健康を含め自己管理が出来ており、強いて言えば学校に行くことに目的をもっているから、おのずと歩行に絶対スピードがあると。会社顧問の小宮一慶さんから、同じく企業研修をしても聞く人の意欲により教育効果が全然違う聞いたことがある。当たり前の様な話だがとても重要で、抜本的には意欲のある社員が採れているかに起因する。小宮さんに幹部会と称する当社の月一のミーティングに毎月参加してもらっていたが、有る時小宮さんから「総合トラックには、自分で目標数値を達成出来るような幹部と言える社員はいませんね。」と率直に言われたことがある。年商千億単位の企業にも、顧問やコンサルとして関わる小宮さんの正直な言葉なので素直に現実を受けとめた。
浦安千鳥の当社の前を、朝8時を過ぎると近隣の企業の多くの働く人の出社風景を目にする。物流団地なのでパート採用の若者が圧倒的に多く、観察していると友達とつるんでだらだらと足を引きずる様にゆっくりとしたテンポで歩く人が多い。反して、弊社の社員はつるんで出社するものは一人もおらず、テキパキとすさまじい歩行スピードで会社に突進してくる。毎朝、会社のまわりを掃除しながら、見て見ぬふりして観察していると、何人も抜き去って出社してくる。競馬を見ているように「よし、その調子、もう一人抜け」と心の中で叫んでいる。歩く姿に、今日も良い仕事をしようと意欲を感じる瞬間である。