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だいちゃん Diary

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梶大吉

採用面接で話すこと

[18.05.23]

昨年12月業務職と今年7月経理職と、二度の女子社員の面接を行った。
右は掲載の時使った職場風景の写真で、最初撮られることを拒んだいつの間にかほほ笑んでくれていた。この写真が良かった様で結構の応募をいただいた。
まずは履歴書を見て質問。いくつかの職歴を見ながら「なぜ辞めたの?」と聞くのが私にとって苦痛な時間。質問は早々に切り上げ、会社を説明することに時間をかける。それで相手のこと解るのと思うだろうが、聞く人の目の輝きをみている。12月の面接で採用した新人に社員が「君何で採用されたの」と聞いたら本人曰く「解らない、面接の時は社長ばかりしゃべっていたけど」と言っていたそうだ。


話す内容は、パートと正社員の仕事上格差は無いこと、パートだから簡単な仕事、正社員だから難し仕事なんてことは無い。その人が会社で能力を発揮して輝いてくれれば良いこと。大企業は会社の都合を優先するが、中小企業なので個人の都合はある程度は調整できること。その例として故吉川千石さんの話は定番。京大→住友化学→関連会社役員→孫会社社長を経て72歳で当社の募集に来られた。面接の時「お社長の指示なら靴磨きでもいたします」と言い切った。それから15年間、週2回のペースで出社し働いてくれた。最高の人柄で吉川さんと仕事するのが楽しかった。吉川さんにとって初めて挑戦するコンピューターだったが、システム、パソコンの組立て、通信と次から次とチャレンジし我が社の立派なOA選任になった。吉川さんの書斎はパソコンだらけになり異様な熱気があると言われていた。週2日の出社は週5日自宅でチャレンジしたことのアウトプットの日だった。こんな楽しい思い出を求人者に話すのである。

採用面接で話すこと

出荷ミス

[18.04.26]

毎日感心しているのが商品の配送ミスが少ないこと。我々が取り組んでいる長尺や異形状貨物の混載は、集荷する運転者と配送する運転者とは毎回異なる。集荷した貨物は一度置き場に降し、夕方から翌朝にかけ方面別トラックに一台一台積み込んでいく。置き場に並べられた商品には何処から積んできたのか、何処に届けるかの情報が一切ない。商品にはバーコードもなければ伝票が貼り付けられている訳でもない。それと付属部品がセットになることもある。例えばH型鋼にダンボールに入ったボルトとか。置き場の限られたスペースの、形状別に並べるので、付属品が必ずしも対象商品の真横に置かれているわけでもない。専門の積込責任者はいるが、夕方のピーク時になると、積降作業はドライバーが主役になり複数の積込作業が同時進行でおこなわれる。混沌とした現場で積み忘れやテレコがあっても当然だと思うが思いのほど出荷ミスは少ない。その現場のチームワークは見事である、ぴりぴりした現場か言うとそうでもなく、現場での笑い声も絶えない。

出荷ミス

ネットワーク

[18.04.02]

NHKの大ファンで、連続朝ドラ、大河ドラマ、世界ふれあい街歩き、世界で一番美しい瞬間、美の壺、コズミックフロント、白熱教室などは大好きな番組で、それ以外にもドキュメンタリーモノもツボにはまる時が多い。毎回
ドキュメンタリーは見きれてないが、年末年始の2週間はNHKの番組表を丹念にみて興味をそそる物は録画する。2018年は目玉は、なんといっても「人体」シリーズである。巨大ネットワークのサブタイトルが特に良かった。インターネットの利用が当たり前になり、携帯電話がより身近になり、ネットワークが身近の存在になった今、「ネットワーク」という表現は腑に落ちるものがある。


我々は長尺物・異形物を運ぶために前項の平ボディを混載で運べる会社とネットワークを構築した。電話・ファックス・メール等で無限大に情報が毎日飛び交っており、各拠点から運ばれてくる貨物を通しても情報交換している。

ネットワーク

小さな約束②

[18.03.27]

経営アドバイサーの高島陽先生は約束について、生前こんな事例の話をされてた。ニューヨークに商談にいくとする。上司から「もし時間が有ったら家内が欲しがるティファーを買ってきてくれないか。勿論仕事が最優先で、時間が余ったらの話だが」と言いにくそうに依頼される。ニューヨークでの部下は、現地で一生懸命仕事して商談を上手にまとめる。上司に喜んでもらおうと帰国し仕事の成果を伝え、一方で時間がなくてティファニーはいけなかったと報告したとする。結果として上司から彼の出張の評価は0点だと。お願いしづらい頼まれた事こそ最優先に動けと教えてくれ、これが世の中だと。実際に高島先生に、私の私的なことで先生の人脈を紹介して欲しいとお願いした時、その日にすごい勢いで動いてくれた。むしろなぜ早く相談の来なかったのと注意を受けた。
鍵山秀三郎さんも上級者。イエローハット本社での掃除研修に参加し、研修後鍵山さんと質疑の時間を取ってもらった。その折森信三さんについて質問したら丁重に答えていただいた。その一週間後に、初対面だった私に森信三さんの本が郵送されてきた。私が質問した時本を送ろうと決めたのだけどはその場では言わなかったのだ。その時少女パレアナの小説を勧められた、人を喜ばすことは躊躇しないで行動、まさに鍵山さんは私に対して実践してくれた。相手に伝えない約束だってある。約束の実行は相手への敬意の表れ、だから重要か些細か、大きいか小さいかの差は無いと思う。
私が小さかった時、母が父に「口軽くすぐ約束して結局実行しないんだから」と文句を言っていた。特に、意気投合した人には夫婦での旅行に誘うのである、そんな事象を母が責めていた様だ。でも両親が亡くなり両親の写真を整理していたら、次々と色々な人との夫婦単位の旅行の写真が出てきた。同じ人とはほとんどなく、大きな車が好きな父親がプレジデントを運転し温泉にお誘いした時の記念写真だ。案外父は有言実行だったかもしれない。
私はと言うと、会社での口からでた約束事の実行率は55%位。忘れてしまうのもあるが、後で客観的に考えたらやらない方が良いのでと思ったりして。いづれにしても低い。

小さな約束②

小さな約束

[18.03.25]

その場の勢いで言葉を発して、結果的に約束したことになるケースが良くある。
「飲みに行きましょう」「私それ使ってないので、さしあげますよ」「私の方で調べておきます」「ぴったりの人知ってますので、紹介します」。思い付きで発した言葉で相手にとっては迷惑なときもあるが、相手に期待させる時もある。酔った席では約束を連発してまうが、ほとんどは忘れてしまう。
「今度飲みに行きましょう」といったら大抵は社交辞令で実行されない場合が多い。私の場合は、今後=実行しない、に等しい。
本気なら「今度飲みにいきませんか?」と相手に一回ボールを投げる。そして相手がまんざらでなければ、誰々を誘ってとか、銀座に良い店知ってますとか、いつ頃とか具体化していく。
学生時代面白い先生がいて「君らは頭は良くない、大きな会社に入社して高学歴の同期がいたら決して頭で戦おうと思うな。頭を深く下げて(=世渡り)人間力で勝負しろ。でも高学歴で且つ頭を深く下げる人が稀にいる。その時は負けを素直に認めて争うな逃げろ」と教えられた。このアドバイスは私の人生を大きく変えた。でも社会に出て40年過ぎた今なら、この教授の話をより具体化して「でも小さな約束は守れ、それが信用となっていく」と付け加えたい。小さな約束を守れる人は実際はほんの少数で、皆小さな約束をホゴにして毎日を過ごしている。でも私の知りうる限り実際に大きな事を成し遂げた人ほど、どんな些細なことでも約束はきっちり守ってくる。
左の写真は社員から言付かった用事を、忘れない様に手の甲に書き込む。これも私のとっては大切な約束こと。

小さな約束

自家用トラック

[18.03.02]

トラックディラーの営業が来社した。
「トラック売れている」と毎回同じ質問から会話がスタートする。2017年に大幅な値上げによる駆け込み需要があったが、その受注が一段落したとのこと。夏以降は浦安鉄鋼団地のお客様に積極的に営業をかけ成果が上がっているという。鋼材屋さんが持つトラックなので、大部分は自家用トラックだとのこと。運送会社は最大積載且つ最長荷台を狙うので4t車なら6.2Mボディが標準となるが、鋼材屋の場合は最大積載量が最優先となりしかも運転し易い様にショートボディが多いそうだ。

昨年春に浦安鉄鋼団地のお客様に物流勉強会と称して、ドライバー不足を起因する物流クライシスをお伝えした。100名近く集まりお陰さまで盛況で終わった。ドライバー不足は解った、運賃値上げも解った、仕事を断ってくるかもも解った。ならどの様に防衛するか・・答えは、運送会社としては後ろ向きだが、お客様が自家用トラックをもってもらうのが一番の防衛策だとお伝えした。私の提案が影響を与えたとは思わないが、流れの先を読めていたことは間違いないとトラックディラーさんの話を聞いて小さな自己満足。

自家用トラック

資源物の回収

[18.02.25]

浦安市は、法人から発生する資源ごみは市が指定する有料の袋を使えば週に一度、市の指定するトラックが回収してくれる。回収対象はビン/空き缶/ペットボトルの3種類。千鳥は毎週金曜日が回収日。有料の資源袋一枚大は140円・小は70円するので回収場所に出す時は、もったいないのでビニール袋が切れる寸前までパンパンに詰め込む。


ところが詰め込み途中のビニール袋を金曜日に回収場所に置きっぱなしにしてしまった。でも驚いことに、7~8割入った資源袋だけは回収せず置いてあった。通常の回収業者は、回収場所に出された袋は全て運んでいく。たぶん回収スタッフがこの会社はこの様にして毎回だすことを覚えてくれており、異常(私のミス)に気付いてくれたのだ。回収物を残すとクレームの可能性もあるが残してれた。
糖分のある容器は水で洗い、ラベルは剥がし、最小限のサイズにするため全てつぶす。ホテルのチェックアウト時の部屋のたたずまいは利用者の人格、会社から出るごみのたたずまいは社風が表れると思っている。些細なことでも見ている人がいてくれて、想いが通じて何だか嬉しかった。

資源物の回収

仲間がいる

[18.02.15]

上の写真は運送に特化したヤマネット実践研修、そのアドバイサーのメンバー、年に一度全国から集まり懇親を深める。全員が実践研修の受講者で、受講中からエネルギーがあり考え方が前向きで目立つタイプだ。経営者や管理職など役職はまちまち、転職してたメンバーも数人いる。ヤマネットを主催する山田さんは人間力がありその彼にひかれたメンバーでもある。


下の2枚の写真はメタル便グループの幹部で、仕事を通じての仲間だ。それこそ北海道から九州まで、全国から年に2回集まるが、毎回バカ騒ぎをする。でも仕事はキレキレなので皆がそれぞれに一目おいている。


本音で話し合える仲間がいるのは素晴らしいことだと思う。まして同じ物流の仕事をしているので、なおさら嬉しい。嬉しいというよりこんな環境で仕事ができることは幸せである。梶

仲間がいる仲間がいる仲間がいる

雪かき

[18.01.24]

大雪の翌々日、川島法律事務所に車両事故の処理の相談にいく。一ヵ月半前に反対車線から飛び出してきた乗用車と接触、事故直後に相手の運転者が逃亡、一ヵ月近い警察の調査の結果犯人を捕らえた。なんと覚せい剤を使用、今は警察署に拘留されている。その賠償方法についてだ。
相談を終え、川島先生からこんな話が出た。大雪翌日、アポイントがあり自宅を早朝に出た。出社しても自宅前の道路の雪かきが気になって、昼までに仕事を切り上げ、自宅にもどったが既に自宅前の雪は綺麗に取り去られていた。近所の誰が雪かきをしたか判らないので、お礼を伝えることもできず非常に困ったと言われていた。先生の雪かきの姿はイメージできないだけに印象的だった。

常識人の話で、話を聞いて心が温かくなった。川島先生には困った局面で過去に何度何度も相談し毎回適切は判断をもらってきた。先生の示す解決策には法律以前に先生の社会常識や正義感が感じられる。事務所を出た後、総合トラックも当たり前のことを当たり前にできる会社になりたいと強く思った。


会社の雪の日の当日はというと、電車と歩くこと40分かけて朝6時前に出社すると我が目を疑う景色が飛び込んできた。普段より早く出社したドライバー数名の手により雪かきを全て終えており、コンクリート面が湿った状態で輝いていた。その一人は協力会社のドライバーで、前日自宅に帰らず車内で寝泊まりし早朝から一生懸命雪かきをしてくれていた。

雪かき

爆走風塵

[18.01.11]

正月に再放送されたNHK BS1スペシャル「爆走風塵(じん)中国・激変するトラック業界」は見ごたえあった。3000万人いると言う中国のトラックドライバー、長距離輸送に従事する3組のドライバーを追跡取材したもの。増え続ける中国国内の物流に対応するため、規制が緩和され、すべての車種での個人経営が可能なった。一攫千金を夢見て多くの人が車両を個人の借金で購入し物流業に参入。その後に起きた現象が供給過多による運賃の下落、加えて燃料高騰と高速料金負担。増え続ける車両事故と輸送トラブル。借金で車両と購入したから、赤字でも仕事を取るしかない。仕事は荷主→仲介ブローカー→ドライバーの流れで成約され、仕事完了時に運賃が直接運転手に手渡される。その商談が自由にできる様に巨大なトラックヤードがあり、展示会を想像させるほど巨大な商談スペースが用意されている。写真の収支ケースは、ギャラより燃料代と高速料金を上回り、人件費は全くでてきない。それでも次の運行に賭ける。この現象の背景には明らかに国策があり、物流が滞ることはないシステムだ。


日本で軽トラックだけに認められている物流の個人経営。物流2法以降その流れが2t車や4t車の広がるとの噂はあったが、この中国の状況をみると日本でのこれ以上の個人経営化は無いと確信した。でもうらやましく思ったのは巨大なトラックヤードである。ドライバーが安心して休憩できるスペースであり、市場も併設されて衣食住には困らない。日本では大きなトラックを止める施設が少ない、よく見かける現象だが道路の左車線を駐車場にしている。トイレはどうするのだろうと心配してしまう。(写真は全てNHKのサイトより出典)
この番組はネットで今でも動画でみることができる。

爆走風塵爆走風塵爆走風塵



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