2年に一度の運行管理者講習。受講が義務付けられているこの手の講習会は、過去に睡眠の補給場になることが多かったが、今回は雰囲気が変わってきた。
会場は居眠りする人がかなり少なく、受講者の熱気が伝わってくる。今までは規制に守られていた業界だったが、行政の今後の規制緩和や法令改定に神経を尖らせて聞く物流会社の経営幹部。安全講習も客観的な最近の事故データ-分析に則り、対策や管理方法も論理的になってきた。
ちなみに営業トラックが死亡事故に起因する割合は10%弱、少ないと見るか多いと見るのか。ドライブレコーダの紹介ビデオも参考になった。
経営と言う観点から、安全対策をどの様に組込んでいくかが鮮明になってきた。
輸送品質の多くは、運転手のレベルによるところが大きい。では運転手のレベルが平均的に高い会社が繁栄しているかと言うと、必ずしもそうではないケースを、この20年物流業に携わる中いっぱい見てきた。
良いドライバーが数多くいる中堅クラスでも、廃業・倒産・縮小に至った会社は幾つもの挙げられる。
物流会社の繁栄や衰退は、お客様によるところが大きい。逆に、時代の流れにそって伸びているお客様とお取引していると多少品質が落ちても何とかなる、またそんな物流会社も一杯見てきた。
それを考えると、経営者の責任が重大である。 カジ
土と親しくしている諸先輩が何人かいる。
数百人の従業員規模のハイテク企業のオーナーでも自宅の裏でトラクターを使って本格的な稲作をする人、広告代理店の役員で休日家庭菜園をする人、数百の盆栽と家庭菜園が趣味のコンサルタントなど、職種も年齢も様々。今の時期だと、炎天下の土いじりでしっかり汗を流しの作業、やっぱり考えることもまともになってくるのか。
世界の食糧危機を論ずる前に、自給自足できるものは自分で作る。自分が作る農作物を通して、異常気象を敏感に感じたりもする。
その先輩方に共通していることは、等身大で物事を考え行動しており、判断に大きなブレはないようだ。
一方で世の中の色々な現象の幾つかに、「どこかおかしい?」と明確な疑問を持っていることも土に触れる方々の共通項である。インターネットや欧米型経済理論も時代の傾向で大切だが、そんな時代だから今一度「地に足をつける」ことも大切かもしれない。
こんなことを友人にしたら「土には微生物の宝庫、世界の№1と№2の大富豪が財団を通じて細菌の研究に私財を投じてるよ」との話題が返ってきた。
今日は先輩に見習い、炎天下の中雑草取りを2時間した。でも、土中のミミズ君らにとっては鎌をもって土を掘り返す私は正にテロリストで、大迷惑だったかもしれない。 カジ
埼玉支社で7月3日よりスタートしたお客様の保管、7月はほぼ休日返上し倉庫内の整理。平日は出荷作業に追われる状態なので、どうしても片付けは休日になる。
個人の引越しに例えると、取りあえず家財は新居にいれたが、ダンボールに入ったままの状態で日常生活が不便と言った感じ。倉庫の場合は、商品が入庫した日から出荷業務が始まるので状況は難しい。
今日は重量ラックを組み上げて、保管効率上げていく。朝8時混沌としていた倉庫だが、作業した箇所だけでも午後4時段階で整理整頓されている。その光景を見ただけで一日の疲れが吹っ飛んでしまう位「爽快」な気分だ。
運送会社にとって夏は強敵。
作業場である荷台にはクーラーが無いので、ちょっと体を動かしても汗だくになる。一日の水分補給も半端な量ではない。のどが渇く度に、自販機から飲料を買っていたのでは小銭が幾らあっても足りない。2ヶ月間続く戦いなので、飲料代だけでも相当な金額になってしまう。我が家ではペットボトル数本に麦茶を半分入れ、冷凍させてある。朝残りの半分に冷えた麦茶を注ぎ足して保冷容器に入れて出勤するが、家族の分もあるので精々2本しか持ち出せず1Lが限界。ちょっと暑くなると3L~4L位水分補給することも珍しくない。
その水分補給を供給側から見ても、夏は厳しい状況がある。日本中のトラックが飲料水の輸送に影響を受ける。弊社は季節的要因の強い商品はあまり得意としていない。季節的要因の強い商品は仕事の波が大き過ぎ、不効率になってしまうし、そちらに勢力を注ぐと既存のお客様にもご迷惑をおかけしてしまうから。そう言っていても引越しシーズン同様にあらゆる面で影響を受けてしまう。
運送業界の夏は,正に飲料との戦いでもある。 カジ
語学力不足の為、適切な諺がでてこない。ちょっとしっくりこないが、思いつく範囲で一倍近い諺が「立つ鳥あとを濁さず」だ。
埼玉支社は新規に倉庫をご利用いただくお客様の引越しで大忙しだ。大型トラックで土日に数十台、加えて平日数台ずつ移動をかけ約一か月続く。
感心したことは、出荷先の倉庫会社が1パレット毎実に丁重に梱包してあり、その商品明細もしっかりとプリントアウトし、分かり易くしてくれていること。同業者として大いに学ぶべきところがある。口では簡単にいえても、いざ実行するとなるとかなりの手間とコストもかかり、間単にできることではない。再婚する相手に、先妻が丁寧にかつての主人をよろしくと、その人の趣向や健康状態の詳細なメモや、後妻の人が不自由しないように身の回りのものを整理して引き継ぐ様なものだ。例は不適切かも知れないが、毎日入荷するパレットに、企業として風格を感じる。
総合トラックは、江戸川・浦安・埼玉の3箇所で配車業務を行っている。
理想を言えば、3箇所を一箇所で行えば効率的な配車が組めるのだが、浦安と埼玉ではクロスドッキング機能での配車だけに、実際に商品を見て配車を組上げていくことが絶対条件になるので、3箇所それぞれの配車になってしまう。
かつて、江戸川の配車と浦安の配車を一箇所で行ったことが有ったが電話が集中して混乱を起こしてしまい、お客様から不評だった。一方では仕事がなく車両を遊ばしているのに、一方で忙しくて外注に頼んでいたりで非効率な部分も実際多い。
今月から、そのロスを解決すべくファックスを使い、各事業所の配車情報を頻繁に連絡しあう仕組み作りに取り組んでいる。
長谷川時司さんが亡くなって一年が経った。
昨年はこの時期かなり暑く、炎天下のトラック作業でふらつき、大型車両の荷台から転落、後頭部を強打、5時間後に救急病院で息をひきとった。1m以上は転落した時死亡してもおかしくない高さであると聞いたことがあるが、当社で残念ながら現実のものとなった。ヘルメットはあご紐がはずれていたため、転落時は脱げていた。
長谷川時司さんとは、私が学生時代に家業のアルバイトをした時から30年以上の一緒に仕事をしてきたので、多くの思い出がある。ボクシングで鍛えられた体は強靭であり、20年位前までは休日も仕事がある時代は年間を通じて長谷川さんは休まなかった。数ヶ月休まない事も珍しくなく、正月休みも加えて年間を通じて10日以下の休と言ったことも度々あった。
10年位前から会社が環境整備に取り組むようになると、率先し実行してくれた。休日は頻繁に会社に来て、一日掛けて担当のトラックを洗車していた。トップページの左にでる6484の車両は長谷川さんの乗っていた時もので、何ともいえない輝きである。数ヶ月に一度は、社員のいない休日に本社に来て、自主的に1人でプロ顔負けのワックスがけの床掃除をしてくれていた。本人の誠意でやってくれたことなので、金銭的には一回も報いなかったが、「いつか別の形で報います」と心の中で手を合わせてお礼を言っていた。恩返しの機会は、結局こなかった。
一周忌に社員代表数名と線香を上げにいく。社員の口からお客さんの会社のトイレ掃除も行っていたことも初めて知った。奥さんが「30年間、会社で働かせて頂いたことが幸せでした」と言っていただいた。内助の功や家庭の理解があって、長谷川さんの会社での姿があったのだと再認識した。
先週は埼玉支社で、今週は本社で環境整備の研修。
経営計画書に記載の環境整備の文章を読み合わせた後、作業開始。床下配線の整理、換気扇の掃除、共有キャビネットの整理など、普段手の届かない所を整えていく。職場も現状維持だと、マンネリ化し、品質も下がってくる。そんな時、デスクや棚レイアウト・書類フォームの変更など、小さな事でも工夫し変えていくことが非常に重要なのかもしれない。
そんな事のキッカケが環境整備にはある。
(写真: 雑然と置かれていたペンに、誰かが名刺入れのふたを置いた。整頓された瞬間だ。)