メタル便東海の役員会に備え前泊、夕食は渡辺氏・吉田氏と名古屋市の焼肉店「長水宴」へ。
女将が肉や野菜について、一品一品丁寧に説明してくれる。素材にこだわり間違いないものなので、焼肉タレに頼らなくても、塩・コショウでも充分に美味しい。ステーキ・タン・ミノ・ホルモン、どれも絶品だ。ウーロンハイを注文すると、女将が説明に来てくれお客の好みを詳細に聞く。こだわりが随所に感じられる。
肉好きの女将曰く
「この店がいつまで続くが分からないが、美味しい肉を食べられたという記憶がお客様に残ってくれればそれで満足です。」「肉の品質については、生産者とよくもめた。そんなことを重ねる内に、本当に美味しい肉の道が生産者との間に出来上がりました」
(写真: 午前中は岐阜市内の伊奈波神社へ)
今年になって提携先の大栄・アトランスとのコミュニケーションが密接になってきた。
多少の地域性はあるが取り巻く環境は同じである。「最近の荷動きはどうですか? やっぱり暇ですか? 競争も激しいですか?」そんな傷をなめあうような会話はない。
環境の変化をどの様に対応していくか、何にポイントをおくか、どんな手を打つかが重要になってくる。
経営者の見方も考えもどんどん変わる。その時に何度も繰り返して使われる言葉は重要である。我々はある言葉を使う時なるべく具体的に理解してもらえる様に、できるだけ多くの実例を話してながら言葉の裏づけを付けていく。繰り返し繰り返し話合うことにより、吉田氏や渡辺氏の語る言葉がいつの間にか自分の口からも語られ、社内幹部や前線スタッフとの共通語になっていく。 カジ
(写真: 日経ベンチャーの取材時の写真 上段は吉田 下段は渡辺)
3月に入り専属ドライバーの配置換え、増車による配置転換など色々と重なってしまい、結果として運転手の半分が新しい仕事に従事することとなる。会社の中が小さなパニックを起こしている。
仕事の引継ぎはツーマンで最低10日間、仕事によっては数週間かかる場合もある。でもそんなに人員のゆとりもないので引継ぎもそこそこにすると、お客様から直ぐご注意も受けることになる。
引継ぎを受ける運転手も大変で、慣れない仕事に加えて一日中地図と睨めっこする毎日。
ある仕事は200件近い納品先があり、それが一巡するまではドライバーの緊張の日々が続く。一度納品した所は地図や納品状況など次回に備えてメモることも大切な仕事である。
関西地区の提携先である、株式会社大栄が変わった。今週の月曜日から「ダイエイ便の木村です」と電話で全員が名乗り対応するようになった。
変わった理由を聞くと、先週の土曜日に経営計画発表会がおこなわれ、その中で吉田社長から「ダイエイ便の○○です」としっかり電話に出よう、との方針が打ち出されたことによる。
どんな内容の経営計画発表がなされたかは知らないが、社員の行動がまた一歩良い方向に変わったという事実は、大きい。
A-当たり前のことを
B-馬鹿になって
C-ちゃんとやる
総合トラックの弱点として、中途半端で終わってしまう習性がある。これは全て社長の、性格の現われだと感じる。
この弱点を克服するため、3月3日の経営計画発表会以降、会社として継続して実施していかなければならないことを明確に取決め、ある期間きちっと実施できた場合は対象者に金一封を出し、実施されなかった場合は金銭的ペナルティを課した。実施する為の仕組み作りだ。毎週チェックする担当も決めて、毎週その結果も報告することに。
ちなみに徹底すべき対象として決めた事項は
①各事業所の定期的なミーティングと議事録
②幹部や部門長の毎日のボイスメールによる業務報告
③クレーム・事故の報告
④各事業所ごとの年2回の環境整備研修
ルールを守ることが目的ではないので、ルールを守ったら結果が出る項目に絞り込んだ。
実施から一ヶ月経過したが、上々の出だしだ。
4月より、本社運送部門で新体制を組む。
総合トラックの自社車両は従来、月極専属やメタル便等の限られたお客様や部門で仕事をさせていただいてきた。昨年来の経営方針の転換により、各部門である程度の比率まで自社車両を運行させることにした。その一環として先ず4月より本社運送部門で2t平ボディ・4t平ボディ・15tウイング車をフリーで運行させることになった。
これによりお客様への緊急対応もできより密接になると共に、配車効率を上げていくことも可能になっていく。3月後半はその準備で比較的忙しくなってきた。
(写真: 総合トラックのボディーカラーは海軍の色、海にあって目立たない色だそうだ。)
グアムでの3泊4日の小宮コンサルタンツ主催の経営目標設定セミナーに参加。
今回の参加は、経営目標設定だけでなく総合トラックの経営理念の作成が目的で重大な4日間だ。4日間職場を離れ、改めて実際に会社が何をしているか見つめ直す為。セミナーには小宮一慶さん含め尊敬できる経営者も多く参加しており何かのヒントやアドバイスがもらえるかもしれないとの考えもある。
参加する前にインターネットから物流関係数社の経営理念も見てみたが、ハッキリ言って参考にはならなかった。自分自身で生み出さなくてはならないからだ。
研修3日目偶然な出来事があった。宿泊ホテルの屋外テラスで研修課題を自習していると、コスモエイの市川秀人社長がこちらから質問もしてないのに、経営理念についてA4サイズの紙に書き込みながら色々と示唆してくれた。
「経営理念は、会社経営する理想を念じること」
「理想が有って、信念が生まれ、理想に向かって行動する。では信念って具体的には・・・・」
「この位置関係にあって、戦略と戦術とは・・・・」
この偶然にはビックリした。20分位一方的に話された後、乾燥梅干を袋ごと置いていってくれた。
(写真: 左)吉田さん 右)市川さん)
運転手のコミニュケーションのツールとして、缶コーヒーが頻繁に使用される。
例えば、お昼ギリギリの時間に倉庫に到着し、フォークマンの好意で、昼の休憩時間にくい込みながらも積込んでもらった時、作業終了後に自販機から缶コーヒーを買ってお礼にとフォークマンに手渡す。
届け先でも顔見知りになると缶コーヒーを貰う時もある。何とも言えずうれしく、運転しながら渡してくれた人の温かさを噛みしめながら、缶コーヒーを飲む。そんな時は、お茶やコーラやジュースでもなく、必ずコーヒーなのだ。
私はどれも同じ味に思えるのだが、缶コーヒーについて幾たびか運転手に「どのメーカーが美味しいか」と聞くことがある。どこでも同じと言う人少なく、各自必ずお気に入りのがあり、それ以外メーカーは不味いと言う人が多い。個人の好みであり人気のブランドは全く分かれる。体を動かす為か多くの人は砂糖入りを好み、ドリップで飲む本格的なコーヒーより、缶コーヒー独特の味を好んでいるようだ。
数人の先輩経営者との夕食の場で、アパレル業界のW社が話題になる。実際に接した生情報で、分析力に優れた数名の意見なので説得力がある。
W社は絶えずいくつかの成功しているブランドをもっている。W社のすごいところは、時代の感性に合った商品を販売していることより、ブランドの「成功パターン」の真理を分析し追求している企業体であること。異なるブランドの30チームが、成功パターンのその尺度にそって成長の時期と撤退の時期を見極めて、経営していると言う。
企業として何処にノウハウを持ち、自覚していることが大変重要なことである感じた。
数年前にある企業の門外不出の社員研修にその経営者の好意で参加させてもらったことがある。テキストがあまりにもすばらしいので写しをお願いすると、その教育担当役員が「このテキストは、会社の無形資産で外部へ出せません。社長の決裁事項になります。」との返答だった。早速社長に連絡をとり、弊社の社内だけで限定して使用することで了解をもらった。