上越の高田駅前のホテルに宿泊、朝6時に高田城跡の公園外堀 東洋一の蓮花群を見に行く。高田には知り合いがおり何度も訪れたか、「上越はすまつり」の時期は始めて。写真を撮りながら散策していると、45Lのゴミ袋をもって高田公園を掃除している男性がいた。ゴミ袋の大きさから掃除に対する意気込みが伝わる。
最初にすれ違った時は「ご苦労様」と声をかけたが、二度目に有った時「綺麗にしてもらって有難うございます」と話しかけてみた。
「どちらから来られての」と聞かれた後
「都心と違って、上越はもともと綺麗なのでゴミの量も少ないですよ。」
「ボケ老人に間違われると困るから、ゴミを拾いながら歩いているんです。」
と謙虚でウイットに富んだ答えが返ってきた。ちょうど小学校の前に差し掛かり校庭の立派な松の木の話をすると、学校の真向かいに立つ二階立ての立派なレンガ作りの和装学院を指差し「私の家はここですが、落ち葉の時期になると掃除は大変なんですよ」言われた。顔一面汗だくの男性、たぶん経営者だと思うがその習慣や行動力には頭が下がる。
可憐な蓮を見た後の心が洗われる一時だった。
職業が運送会社と言うと「こんな輸送出来ない」と聞かれることが多いが、ほとんどのケースは当社の業務には当てはまらない仕事である。運送を一括りにはできずカテゴリーが多く、魚屋と八百屋位の違いがある。
今日は全く範疇外の、築地市場の商流を見学する。
築地市場厚生会館に宿泊し、早朝(深夜?)3時に受付して5時~の人気のマグロせり場見学ツアーに参加。
参加者のほとんどはツアー外国人で、受付後のツアーが始まるまでの2時間は小さな待機所で待たされる。
築地市場厚生会館の宿泊者に限っては宿泊部屋で待機することが許可されて、その時間を使って
水産業を営む知人に築地市場を案内してもらう。
築地市場水産品は7社の卸売と820社の仲卸業者からなる。
卸売の手数料は一律5.5%で、多くはその日に売り尽くすが委託販売である。卸売業者から買うには鑑札と保証金の積立が必要である。
2年に一回必修の運行管理者の一般講習、実はこの講習結構好きで毎回楽しみにしている。理由は二つで、運送業界の安全への取り組みや方針が聞けることと、受講者を観察できるから。日頃の運行に関わる運行管理者は会社の要であり、他社ではどんな人がその職についているか興味深い。
独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)にネットで予約を入れたら関東地区は数ヶ月先まで満席で、その先の予定の記載もない。ネットではらちがあかないので電話で確認すると、会場予約がまだ取れてないそうで未定とのこと。それでは困ると言ったら、「民間でも一般講習は開催しているよ」とやる気ない答えが返ってきた。民間開催を始めて知って、早速ネットで探すと関東ではヤマト運輸が実施していた。ヤマトに予約したら翌月が空いており簡単に予約ができ、予約方法も合理的、民間と行政法人の差を実感した。それ以上に一番のメリットは、NASVAは平日限定開催に対してヤマトは日曜日開催であった。一般の運送会社は平日運行管理者が席を空けると日常業務に支障をきたすが、日曜日なら全く問題はない。さすが民間、運営顧客のニーズに合っている。
NASVAは複数名が講師となって一日講義したが、ヤマト主催は一名ですべてを上手にこなした。午後4時10分予定通りに講義も終わり講師が最後に安全への熱いエールを1分位話した時、私の横に座っている受講者が机を叩いて小声で「いいかげんにしろ」つぶやきキレテしまっていた。行政の代行で実施されるので講義の時間が短く終わることは有得ないのに、彼は何を期待していたのだろうか。内心は日曜日に受講せよと命じた会社に、一日中腹を立てていたのかも知れない。それとも「日曜日開催しやがって」とヤマトにも不満だったのかもしれない。こんな奴が会社の要とは「ちょっとな」と、疑問をもった。
東日本大震災より4年、浦安は埋立地のため被害が大きくおおまかな復興工事は終わっていたが、今週になって会社の前のこぼこしていた歩道もやっと舗装が行われた。
今日梶哲商店の役員から声がかかり、今後防災対策を一緒にやりませんかと声をかけてくれた。
梶哲商店は3月11日と9月11日を防災の日と決めており、半年ごとに防災支持の徹底や対策の見直しを実施している。その一環として総合トラックの常駐社員分の非常食や防災グッズが整備されることになる。
アップされてだいぶ経つか、ボルボ CM ジャン クロード ヴァンダムのCM何度見てもカッコ良い。夕焼けにゴールドのボルボトラック、エンヤの曲もぴったりだ。
推測だが、動画はトラックは後進するがこれは逆回しで、 撮影はヴァンダムは開脚した状態からスタートしてトラックは前進しながら足を閉じていったと思う。それにしても完璧な出来上がりだ。
ちなみにボルボは世界の大型トラック販売台数ではナンバー2。
ナンバー1はベンツで、CMを探したら2025 コンセプトとしてこんな動画があった。
菅原文太が昨年亡くなったが、彼が主演した大ヒットの「トラック野郎」(1975‐1979年 全10作)シリーズは、物流業界を大きくイメージダウンさせた。車体を電飾で飾りペイントを施して走るデコトラは限りなく下品、仕事以前に無駄に車を飾るという趣味が優先して、運転者の品性も首をかしげる扱いだった。当時は映画の影響かデコトラも流行ったが、今は自営業のトラックにたまに見かける程度である。それでも実際の物流業界を知らない一般の人与えた悪いイメージは長く残ったと思う。
最近入社するドライバーは本当に真面目な人が多く、その熱心な仕事ぶりには感心する。私が社会人になった40年前よりはるかに質が高い。勝手な推測だが、宅配便が家庭に荷物を配達する様になってから物流業界のイメージはガラッと変わっていった。重たい荷物を一件でも多く配達しようと走りまわるドライバーの姿は多くの人を関心させ、丁寧な荷扱いや言葉使いは、トラック野郎の映画の中で食堂でたむろする下品な運転手とは一線を画くした。いま入社してくる運転手は、仕事がきつくても会社に文句を言わない、佐川やヤマトの運転手を子供の時からみて体を動かすことは覚悟して入社してきているからだと思う。その様な真面目な運転手と一緒に仕事をできる業界を本当に誇らしく思う。
この一年当社に来られるお客様が多い。何かしらの要件で来客される。
創業して20年位までは当社から訪問することがあっても、お客様(荷主)が来社されるケースはほとんど無かった。
一年に数回で、年間を振り返って数えられる位少なかった。理由のひとつとして誰でもできる仕事をしていた時代である。
訪問が増えたのは小口混載やクロスドッキング的な動きをするようになってからで、紹介などを通じてお客様が相談にこれるケースが増えた様だ。
本当に有り難いことで、そうで有る事が難しい(当たり前でない)事を肝に銘じておきたい。
カンボジアは貧しく一般家庭には熱い国でもクーラーがなく、見かける子供達も裸足である。コメ中心の農業も生産性は低いと聞く。どうしたらこの貧しさから抜け出せるのか。
カンボジアにはアンコールワットなど著名な観光資源があり世界中からの観光客は絶えないが、我々が現地に落とすお金が一般庶民を豊かにしているとは思えない。日本人に経営する土産物店にいったが、地元の土産物屋に比べべらぼうに値段が高いが、日本人が土産として欲しい気の利いたものが並べられていた。お驚いたのはトイレがウォシュレットであった。
高級ホテルに泊ったが施設はもちろんのこと、料理やサービスも素晴らしい。このセンスの良いホテルは間違いなく外資の経営だと思う。
観光客が喜ぶポイントを押さえいるから、そこにはお金が落ちる仕組みになっている。言い換えると、豊かさを経験した者だから提供できるサービスだ。観光立国でも富める者がより富んで、貧富の差は広まる一方だ。年々中間層がなくなりつつある日本にとって、他人ごととは思えない。新聞では最高益を出す大企業が記載されているが、我々の生活が豊かになっている実感はない。実運送では中小零細が多い物流業界も同様に、知らないだけで高い付加価値のサービスがあるかも知れない。
代々木駅、高校生の運動部の下級生と思われるまる坊主の二人が、次々と改札口を出てくる上級生に挨拶している。大きな試合か大会の当日の様だ。体育会系の気合いの入った下級生の挨拶に、通り過ぎる上級生の多くが言葉を返すことなく「無視」状態で過ぎ去っていく。無視が上級生としての威厳なのかもしれない。私も学生時代運動部に所属していたが、気合いの入った下級生の挨拶に対して2分1位のトーンで返事していたが無視はしていなかった。10分位駅前の光景を見て確信したことは、必死に挨拶している下級生も上級生になった時は今の上級生と同じ態度をとるということだ。一人の力ではなかなか慣習は変えられない。
偏見かもしれないが、港湾に出入りする大型トラックの運転手は挨拶が下手に思う。港湾は既得権ともいえる港湾労働者が荒っぽくその影響かもしれない。同様にお酒の配達や新聞を夜間配達する2tトラックの運転を多くの場面で荒く感じる。飲食街へのお酒納品を想像すると、人の気配のない時間帯に入り組んだ建物に重たい荷物を階段を使って運んでいく。「運転手さんご苦労さん」の声も少なそうだ。やってられないという気分になることもあるかも知れない。新聞関係の下半身は、新聞記事とは違って品がない。当社も数年間、巻取紙を配送したことがあるが、新聞社の荷下し作業員が運転手にモノを要求してくる。その下品さは新聞の強引な販売店員からも想像できる。
気の付く温かいドライバーを育成する事は運送会社の仕事だが、ドライバーという仕事にやりがいを持たせてくれるのはお客様や配送先で「運転手さん有り難う」の一言。大きな励みになる。届け先で缶コーヒーを毎回くれるところもある。会社の大小には関係なく、荷主や届け先で人として扱ってくれることが業界の品質を良くしていくと思う。