家族で船橋のIKEAに行く。
連休で車の混雑が予想されたので、電車を利用。午後4時に到着するが入場まで一時間待ちの長蛇の列。夕食を先に済ませ、午後6時半に入る。
8年前から個人で平行輸入し、海外でも数店舗みているので、商品群や店舗レイアウトには驚きは無かった。それよりIKEAという新業態を日本の消費者がどう受けとめるかが興味深く、周りを観察していた。
ほぼ全員が「安い」との感想を持った様だ。以前にカルフールが上陸した時は、商品はほとんどが日本のものでフランスの香りは全く無くガッカリした。今回、欧米にあるIKEAが、商品を含めそのままやってきた。
建物の出荷はトラック付けが可能だが、入荷口はコンテナ専用で日本国内から調達する発想はないようだ。
スウェーデンの人は、先ず家具は図面の上で配置していく。IKEAは組立家具で、各家具のサイズもシステマチックで、それを充分に可能にする。デザインや機能に優れた家具=高額という概念は、ここに来ると完全に崩される。
残念なことは、そこで働く日本人スタッフの人件費以外は、物流費を含め、日本に還元されない仕組みになっている。 カジ
(写真: 巨大なストック倉庫がレジの直前に有り、倉庫に慣れ親しんだ私自身でも圧巻だ。)
原油価格が高騰している。
物流業界では、荷主への料金改定が難航しており、その原因の一つは、運送会社の供給過多にある。顧客から「赤字なら無理しなくても良いんだよ。他にもお願いするところがあるから」と言われる。お客様はゲーム感覚で、交渉を上手にかわしていく。物流会社は、軽油のコストアップ分は確実にどこかで吸収していかなければならない。物流会社でコントロールできる経費は人件費しかない。
長引くゲームに決着できる切り札が、物流会社には唯一ある。「もし価格改定が無理なら、○月○日以降残念ながら仕事はできません」だが、これはなかなか英断しないと言えない。いつも弱腰になってしまう。
大阪の友人A君より電話。機械が故障し、その部品を代理店に問合わせたら古い機械なので無いとの返事だったという。
そのメーカーの仕事を弊社がしていることを思い出したA君から相談をもらう。お客様の担当者に相談すると、何とかしてあげましょうと言われた。お客様には無理を言ったかもしれないが、A君にはとっても喜んでもらった。
何よりも嬉しかったのは、1千万円以上する機械が、部品交換により延命できたことだ。手術に成功した医者になった気分だった。
洗車のコツは足回り、綺麗なトラックは足回りが間違いなくピッカ・ピッカだ。
写真のトラックは、残念ながら弊社のではない。この運転手に聞くと、アルミホイール用に特殊なワックスを使用しているようで、光らせるのに時間が掛かるが、かなり綺麗になるという。
磨いている姿は一生懸命で、とっても楽しそうだった。
ダイヤモンドの輝きには嫉妬や恐怖を覚えるが、ホイールの輝きには魂を感じる。
銀座線の田原町駅、浅草の一つ手前の駅でお寺の多い町。法要の帰り、駅の真前の焼きそば屋に立ち寄る。
店先のガラス越しで作りながら販売し、店内で食べることも可能、8席位ある。店内のメニューには、「やきそば・大盛やきそば・ビール・サイダー」と4品だけ。店はおじいちゃんを含め3名が仕事している。
数個注文し、この店は何年営業しているかと聞くと、60年との答え。単品で60年。焼きそばはソバに野菜を加えた程度できわめて普通で、露天の屋台の味に近い。でも、それが又美味しい。
作る所を注視すると、一つ一つかなり丁寧に作っている。「恐るべし」と感じた。
今日の電話での問合せにスタッフが「その件は、路線会社にお問合せ頂いたら良いとかと思います。」「ちなみに九州迄ですと、4t車手配ですと12万円かかりますので。」ホームページを開設していると、個人の方からも電話を頂くことも最近度々ある。本来であれば丁重に応対すべきだが、一度限りのお客様には親切でやった仕事がご迷惑をかけることにもなるので丁重にお断わりすることにしている。
積込や降し条件・商品の梱包状況などもお客様が要領が得ていないので、場合によっては下見が必要になる。それでも、運賃は個人で捻出するので、ちょっとの金額の差でキャンセルになったりもする。
今回の個人の方は路線会社にも断わられた後の電話だったが、12万円と言う金額を聞いてビックリされた様で、断わってもらって良かったと思っている。範囲外の仕事は、事前にきっぱり断わる事が、親切だと判断している。
(写真: 慣れた仕事も安全な輸送の基本事項だ)
初めて訪問する先の同業者から、その会社の長距離輸送の料金表をもらう。会社に帰って弊社のと比較すると、記載の市町村が、弊社料金表と全く同一であることに驚く。
創業から5年の間(20年位前)で、試行錯誤して長距離輸送の独自の料金表を作り上げてきた。全国の市町村名も、お客様にとっても見づらくなるので絞り込んだ。どこの都市、どの都市を同一料金にするかも検討を重ねた。オリジナルである。
実は弊社作成の料金表を見るのは過去に何度もあった。弊社に料金表を渡した位だからその運送会社は、その書式のオリジナルが総合トラックであることは全く知らないと思う。ある意味でパイオニアを感じた。
弊社の長距離料金表は、全体が把握でき詳細もわかるように、昨年に大幅に書式を改定した、だから今回目にしたのは前のバージョン分だ。
(写真: 浦安事業所 8:16pm )
社内にいる時、お客様との電話の応対でいつも心地よく感じる言葉がある。
「予定させていただきます」
だ。お客様からの運送依頼に対して、取引が成立する瞬間のキーワードだ。
内容がわからないが、逆にドキッとする電話もある。「エ!・・・」「・・・ハイ、・・・ハイ、・・・ハイ」電話の先のお客様の話をひたすら聞いている間、横で聞いていても内容が見えてこない。クレームかな?、事故かな? とヒヤヒヤする。最後に笑い声だとホットする。
カジ
(写真: お客様からの御要望を共有し、誰でも解かるようにした掲示板。)
大手メーカーの物流に携わる企業の現場を見せてもらう。
ヘルメット+安全靴+足カバーの着用、構内での指先確認、車両の歯止め、転落防止の安全帯の着用等、安全対策とその実施レベルがすばらしい。
同業として恥ずかしくも、プロを感じ、衝撃を受けた。今までの「他がしていないから、しなくても良いだろう」の自分自身の甘えの発想を恥ずかしく感じた。
特殊技能でなく難しいことでもない、でも「誰でも出来ること」が出来ていない現実の中、「誰でも出来ること」の継続が絶対差になる実態を見せてもらった。
(写真: 新里氏と床の清掃、机上にあげたイスの足が幾何学的。)