石和温泉で、ちょっと遅い新年会。2日間同じ旅館に宿泊し、飲み会専用の部屋を設けてひたすら飲み続ける。15社の異業種の経営者の参加、話好きも多く話題が豊富で絶えない。こんな状況だけに、例年にも増して凄まじい話が多い。
気になるのは、激動期の各業界のナマの状況。絶好調の会社も一社あったが、これは例外で環境利益。
15社の経営状況を大別すると、全く景気の影響を受けていない会社が3分1、売上の1割~2割減が3分の1、売上の5割~6割減が3分の1。影響を受けない会社が3分の1あったのには正直驚いた。一つの業界にいると、周りも等しく悪いので自分が悪くても安心できるが、この時期、全く業績を落としていない企業の話は聞きたくない。
そういえば学生時代のテストもそうだった。テストが終わると、周りの友達にテストがいかに難しかったかの確認しあい自分に非がないことの理由付けをする。友達は持つべきもの。
でもその安堵も数日で終わる。平均点が発表され、回答用紙が返った瞬間に、顔が青ざめるのだ。やはり世の中1人で生きていかなければならないことを痛感する。
搬出作業終了後の、疲労困ぱいの二人。
でもその表情には何とも言えぬ達成感がある。
三浦(左)と新里(右)は、普段から体が良く動き、終日の作業でもバテることがない。タフであることは運送業界の中で、オーラを発し、憧れにも似た存在感がある。
よっぽど厳しい作業だったのか、二人の「ゆがんだ顔」は貴重なショットだ。
ダイエイの、デザイン・ミーティングに参加。実はデザイン・ミーティングという名の営業会議である。会社の広報活動・パブリッシュメント・DM・ホームページを中心に討議するが、実は会社の強みを認識し磨き上げる会議である。
幹部スタッフと外部スタッフが一体になっての議論は、売る側と買う側の視点が交差し、面白い。
数年前に友人のスナックメーカーの企画会議に参加させてもらったことがある。この会議も秀逸であった。企画部だけの会議ではなく、社内の各セクションからの選りすぐり10名と、外部スタッフ6~7名と、私などの利害の無い人が2~3名、5~6時間ぶっ通しで会議をする。用意されたスナックやドリンクで飲食しつつ、自由な発言、勝手な行動をしている人も結構多い。
でも、会議の最後には共通認識を持ち、プロジェクトが動いていく。
総合トラックは原油価格の高騰が切っ掛けとなり、不幸中にも幸いなことに、この一年をかけて小さくなる努力を懸命にしてきた。
・事業所集約
・3拠点で行われていた配車業務の一本化
・営業の一本化等
これからはどれでも、更なる厳しさが待ち受けているだろうが。
この時期に大切なことは、社長が各現場のリーダーへ、各現場のリーダーが働く仲間1人1人に、会社を良くする為に、具体的に各自が何をすべきかを明確にしていくことだろうと痛感する。働く仲間の熱意が間違った方向へ、いくことも危険である。
故・一倉定先生の講義のある事例を思い出した。
パート社員が会社のために良かれと思い、揚げ物用の油を、独断でコストが安い油に切り替えていたが、消費者は敏感で味が落ちた揚げ物は敬遠され、売上を大きく落とす原因となっていたと言う話である。
「アメリカ発」「百年に一度」「世界同時」「不況(恐慌)」、逃げ道のない、厳しい表現である。この言葉が的確な表現とされる状態になる可能性もあるが、我が身にその影響が及んだ時には、この無責任な言葉が与えた影響の大きさを実感することだろう。 無責任なこの言葉がモンスターとなり、一瞬にして世界中を駆け巡った。
同様に、米証券大手のゴールドマン・サックスはアナリスト・レポートの中で、原油価格が今後半年から2年の間に、1バレル=150~200ドルに達する可能性があるとの見通しを示した。数ヶ月後にこのレポートは、多々の要因もあるが、ブーメランのごとく発言主に帰ってきてゴールドマン・サックスを直撃した。この言葉もモンスター化し、狂騒的に原油を高騰させ(現在は原油は沈静化したが)、数ヶ月後に世界中の自動車業界を直撃した。
輸出産業が稼ぎ頭となり外貨を稼いできた日本は、世界的な消費低迷、円高、直近でメーカーの在庫調整の影響は計り知れない。その厳しい現状は、人員削減の観点で騒いでいる報道ニュースよりも、直接携わる人の話を聞くと、想像をはるかに越える深刻なものがある。
総合トラックの各事業所(3ヶ所)のミーティングは、翌日には議事録が作られ、ファックスで各事業所に送られ、それぞれ掲示して情報を共有している。
今年の12月に大阪の大栄と共同で営業戦略会議を予定していたが、外部環境の変化が激しく、10月に日程を繰り上げようとしたが双方の日程が合わなかった。苦肉の策で、お互いの営業ミーティングに双方1名を送り込むことにした。前々週に大栄の吉田社長が総合トラックの営業ミーティングに参加してもらい、先週は古賀は大栄のミーティングに参加した。
1名送り込む為に、東京と大阪間の新幹線代に加え、ミーティングは夕方行なうので宿泊を加えると5万円の出費になるが、その成果は予想を遥かに超えるものがある。
ここ数年、半年おきにドライバーの募集をしている。
総合トラックは、過去を振り帰ってみると、トラック運転の初心者を採用してきたケースが多い。運転・荷扱い・道には相当の時間が必要となるが、未経験者だけに他の運送会社の色に染まってないところが良いとの判断から。問題も多い。異業種から運転手になると、想像とは違う部分も実際体験して、1~2年で退社する人もある。やっと戦力になれた時期の退社は、会社にとってダメージが大きい。
ここ数年で急成長しているA社は運転手の質が高いので、求人の秘訣を聞いてみた。未経験者は対象外にして、即戦力を採用しているようだ。プロにトラックを提供しているといった、明確な戦略をもっている。
正解は一つではないが、この方法も正しい。
10月1日より、3拠点の配車業務を一本化させる。
従来は
・本社LC=長距離輸送・関東エリアのスポット
・浦安LC=鋼材の小口混載・関東エリアのスポット
・白岡LC=建材の小口混載・関東エリアのスポット
と運送内容や輸送商品の違いから、各事業所で配車業務に当るのがベストとの考えだった。しかし配車ロスを考えると、一ヶ所で配車した方がベターであるとの判断から、急遽統合することにした。
お客様には電話・ファックスの番号を変更していただく手間が発生してしまうが、統合の初日、統合のメリットが早々と生まれ、スタートは上々である。
(写真: スタッフ 右より石井、岸川、新里、古賀、小倉、松島、川端、鞠子)
コンピューターの進化と共に、OSも新しいバージョンがどんどん出てくる。 要求が高まってくると、OS → コンピューター → 業務ソフトのバージョンアップと次々と出費が続く。
倉庫業務のソフトハウスメーカーより電話があり、現在使用のOSだと今後メンテナンスに問題がでる可能性があるので最新OSに切り替えて欲しいとの内容だった。そのバージョンアップの費用を聞くと、約百万円かかると言う。何が便利になるのと聞く前に「現在のソフトの多くの機能も使い切れてないのに・・・」と丁重にお断りした。そうは言いつつも本社OSもウィンドウズ・MEだったが対応に限界がきて、この9月からXPに切り替え、パソコンも新調した。
弊社の受注業務では、いまだにロール紙の業務用ファックスを使用している。コピー機でファックス兼用が主流になってきているが、机の上にのるロールタイプは手ごろでやはり使いやすい。