コロナ下、在宅での勤務が増えオフィスから個人デスクが消え、自由に席を選べるフリーアドレスが主流になりつつある。都心に務める義妹から聞いた話(ほぼ苦情)で、結論からする会社に勤めるための必要なものを収納するスペースが減りとても不便になったとのこと。現在のロッカーの主流派は写真の様に、A4のボックスファイルが3~4個とパソコンが収納できるだけの空間に限定される。従来はサイドデスクがあり、机の上にペン立て、机の下には収納箱(履き替え靴/通勤時のバッグ等)をおけるフリーススペースもあった。これらがコインロッカー小型サイズの様な極小空間に押し込むことになる。従来は機能的に使っていたのがサイドデスクの最上部の薄い引き出し、これだけとっても、これが無いとかなり不便だとも言っていた。
私のサイドデスクには相当な多種多様な物が収納されている。予備ネクタイ/ハンカチ/保湿クリーム数種/洗面道具/多種ゴム印/予備薬/ティッシュボックス/筆記用具各種、列挙したら延々と続く。サイドデスクに収まらない物は棚も専用、読みかけの本/名刺入れ/カメラ/三脚/菓子箱/便箋やハガキ/、これも延々と続く。一見仕事に直接関係ない様に思えるものでもこれらは全て仕事をする上で必要な物。「企業は人」というが、置く場所だけ見ると刑務所の囚人の様な扱い。フリーアドレスと表現はカッコ良いが、狭い所に押し込む養鶏場を連想するのは私だけだろうか。元々私は大きなビルは嫌いで研修や会議で折々に利用するが、密封された空間、半日いると息苦しくなりその内頭が痛くなってくる。窓を開き外気を入れれば一瞬に解決する問題なのだが。そう言う当社のデスクワークは広々とは言い難い。電車通勤者には個人ロッカーがあるが、車通勤者にはない。でも個人デスクとサイドデスクもある、窓は自由に開くし、身近な所に植物もある。
小宮コンサルの平野さんより社内研修で聴いた話
「読書は成功への近道」
自分で野球をやっていて独学で変化球を見つけようと、色々な握り方やフォームで30万球なげてやっと変化球を会得したとする。でも見つけるまでに20年掛かってしまったら。それがひょっとしてカーブかもしれない。でも少年野球の入門書をみたら5分でお得するかもしれない。本には成功体験が書かれている。本書にかれていることがすべて正しいことではない。でも参考になることがある。
この話を聞いて改めて読書の重要性を痛感し、初心にもどって読書に励むことる。研修でこの話を社員とも一緒に聞いたので新たに書籍コーナーを設置し、誰でも本が手に取れるように。同時に小宮一慶手帖に記載のビジネスマンお勧め図書60冊を参考に、20冊位新たに買い足しする。方々に散らばっていた本を集め、一冊づつ手に取ると本を通じていかに多くの事を学んだか再認識する。準備が整って社員にアナウンスする時は、持ち出し自由、本には存分に線を引いた書き込んだりしてOKと伝えようと思う。学生時代、簿記の本を運動部の先輩から引き継いだが、その本には何人の勉強の爪あとが残っておりどこが重要か一目瞭然で短時間で効果的な勉強ができた。顧問になっている小宮さんの本だけで100冊以上はある。
新浦安のトイザらス。クリスマスのプレゼント用のリボンがあるか店内に入りXmasコーナーを見たがガッカリする品揃え。ツリーを買いに行った訳ではないが安物ツリーがずらっと並び、大型スーパーの催事場やおもちゃ売り場の方がよっぽど気が利いている。
クリスマスシーズンはおもちゃ屋にとってトップシーズンだと思うのだが、店内入口にあるXmasコーナーからは、ワクワク感が一切ない。さびれた店舗の陳列棚には、夢が感じられない。本部から送られてくる商品、店舗スタッフの自由度も全く無いと思う。売り場にいても寂しくなってしまうので、早々に店を出た。
イトーヨーカドーもスーパー事業は斜陽業種としてとらえ撤退が続いている。3年前に新浦安で撤退したヨーカドー、売り場面積は大きくても低価格のプライベートブランドが山積みされて、お腹を満たす食料を買いにいくだけの場所になっていた。楽しい買い物とは程遠い商品陳列、利幅が高い商品を効率良く販売しようという売り手の考えが前面に出ていた。その後に入ったヤオコーは、同じ立地・同じ売り場スペースで繁盛している。
会社で何か企画する時は、自分自身のワクワクを重要視している。自分がワクワクしないでお客様が喜ぶ訳がないと思っている。
鎌倉の中華レストランを法事で利用。料理や接客が良かったので、グーグルの口コミに星5個と簡単なコメントを入れ、皆がどんなコメントを書いているか気になり見たが、評価の低いコメント欄に「地元の常連客には何品かサービスした上に、大幅値引きまでする店」と書かれていた。私は常連でも顔を知ってもらっている訳ではないが、高めのコースを注文したからかも知れないが、サービスでふかひれスープを姿煮にアップグレードしてもらったり帰り際に饅頭をもらった。
私は常連や利用額の多い顧客に、特別なサービスや可能な限り便宜を図っても良いと思っている。航空会社は利用頻度に応じてランク分けして徹底的に差をつけ、JRも料金により受けられてサービスが全く異なる。ホテルも高級になればなるほど、常連顧客を大口顧客を特別扱いする。新宿伊勢丹は高額所得者の上位1%がターゲット、外商は顧客を徹底的に特別扱いする。私は航空会社のカードも持たない、JRのグリーンも高級ホテルも利用しないし、伊勢丹で買うのはフランスパン程度。でも色々な場で常連客に特別なサービスを提供するのは、不愉快には感じないし、顧客に対してある意味「平等」で正しい対応をしていると思っている。特別扱いして欲しければ、利用者としてそれに見合った事をしなければならない。
決して他人事ではなく、我が社の商売でも高額利用企業には特別な計らいが有って良いと日頃から思っている。それは小口顧客を冷遇することではない。我が社のサービスは全て定価があり、一回の利用顧客に価格を吹っ掛けることも一切ない。反省すべき点もあるだろうが、飲食・ゴルフ・個人向けの贈答は一切してない。できるなら全ての顧客に「あなたは特別」であって良いと思う。でも価格や輸送条件での個人判断にもとずく「特別」は、後日問題になるケースは多々ある。お客様の圧力は強く「前回は無理聞いてもらったのに」「〇〇さんはやってくれたのに」と言って無理をねじ込んでくる。難しい問題だ。
小宮コンサルタンツに会社の顧問になってもらい20年経過し毎月アドバイスをもらう一方で、小宮一慶さんの年6回の公開セミナーも並行して受講している。
小宮さんにコンサルになってもらい、最初のアドバイスは海外の物流に目を向けることだった。その指導もありアメリカの大学主催のロジスティックセミナーを受講したり、ドイツ/スウェーデン/シンガポールの物流企業も進められ見てきた。小さな会社の小さな常識を打ち破るには十分な刺激を40歳で感じることができた。
小宮さんの6月のCFOについて話した講演は印象的だった。(以下その要約)
・中小企業には本当のCFO(最高財務責任者/Chief Financial Officer)は存在してない。
・優秀なCFOは社会的にも不足しており、優秀なCFOに支払らわれる報酬は数千万円になる。
・高額の報酬を出しても優秀なCFOでないケースもあるが、低い報酬で優秀なCFOを雇用できることはありえない。
小宮一慶さんは多くの一流企業に深く関わり、各分野で一流の人と一緒に仕事をしてきている。小宮さんの「優秀な人」と表現する時は、私が感じる優秀とはケアが違う。でも小宮さんと親しくさせてもらっているご縁で、小宮さんの周りの「優秀な人」と何度かご一緒したこともあるが、エリートマンの雰囲気は一切なく、至って普通で気さくで腰が低いと言った印象だ。
CFOの必要性を強調されると、私自身経営者として30年以上経験してきた中で「確か」にと思う。CEO(=社長?)は人なつっこい人柄、COO(=営業部長?)は現場に精通したやり手、この様なツートップが引っ張る会社は一杯見てきたが、そこにキャッシュフロー管理/投資判断/経営計画策定/経営の数値的指針を出せるキレキレのCFOを片腕とする会社は本当にマレ。小宮さんの指摘する中小企業にいないとの指摘は的を得ている。ただCEOがCFOの能力を兼ね備えて人は何人か知っているが、その人達は一代で会社を上場させたり上場せずとも好業績を維持している。
当社には数千万円の報酬を出して優秀なCFOを雇い入れる力はない。でもCFOの力を兼ね備えた優秀な人を一社で独占することなく数社とシェアーすることはできる。物流業界にあって私が特に重視するのは経営の数値的指針で、この分析力をもった企業は積極的に挑戦して確実に成果をだしている。話は戻るが20年前にシンガポールシェンカーの、当時世界で最先端の倉庫を見学した時、物流センターのリーダーにCFO的な能力をもったドイツ人がいた。倉庫レイアウト、システム、運営まで一貫した数値で現場を把握し、全て一人で設計から運営まで任され2年間休むことなく働いていると言っていた。
我が社に在籍する運転手の自慢話を私にさせたら「A君はああ見えても実は・・・。B君は本当にすごいんだから・・・。」話が止まらない。総合トラックはドライバー教育は一切と言って良いほど何もしてない。混載サービスが主体なので集荷と配達のトラックは異なり、置き場での積替え作業が必ずあり、チャーター主業務とする物流会社とは仕事環境が全く異なる。毎日のドライバーのチームワークが、退社時間に影響するので一丸とならざる得ない仕組みがある。社長の私が個別に注意することもない。お願い事も的確に指示さえ出せばきっちり実行してくれる。どちらかと言うと、自分が自分がと言うタイプは少なく、お人よしタイプが多い気がする。
それでも年に一度か二度位は、私自身が切れてドライバーに直接注意することがある。それがつい最近2つあった。一つは退社届を出した運転手が会社への不満を訴えた時(今後の参考にもなるので大人しく聞いていたが)、上司の名前を呼び捨てた瞬間、私は切れてしまった。「我が社は管理職でもドライバーに対しては敬語で話す会社だ。上司の名前を呼び捨てで話す様なレベルの低い会社ではない。即刻言い直して欲しい」と。もう一つは車庫に戻ってきた車両に派手な飾りつけがしてあった。これにも切れてしまった。「冗談でもこの飾りつけはダメだ。全ての車両の品位を落とす行為だ。すぐはずしてくれ。」と。運送会社の社長になって30年位経ったが、絶対に譲歩しないのが、車両への飾り付けである。どんな些細な飾りつけも、シール一枚も見逃さない。その日に問答無用で撤去してもらってきた。
「社長、除菌シート追加でもらえますか?」
「社長、来客用のお茶のペットボトル買っておいて下さい。」
「社長、封筒を事務所の中に運んで下さい。」
「社長、危険物のシーツ何処にありますか。」
「社長以外は、運んでくれる人いないんだよな」
今日の朝6時~9時までの二時間で聞かれたこと、頼まれたこと。
この2ヵ月で現場の環境整備を私が独断で行ったので、物の置き場が変わっていることもあるが、それにしても雑用が多い。まるで小学校の用務員のおじさん、あの人に聞けば何でも知っているし、何でもやってくれると言ったこと。家庭での家内からの頼まれ事は一つ一つの抵抗があるが、会社での頼まれ事は嫌いでなく体を動かすことも大好き。
これらの用事は誰でもできることで、社長にしかできない事では無いのがちょっと残念。一方でお客様との折衝、新サービス開発、会社の方向付け等、幹部社員が進んでやってくれるのでとっても有難い。
半年前に映画「神々の見えざる手」を観た。銃規制の法律を通す為に、主役のロビーストが、法律犯し、仲間を裏切って勝利を手にするというサスペンスモノ。ラスト10分の法廷のシーンが圧巻で、印象深かったのが勝利の為に一線を超えた主役が「正しい行い」を自ら問うシーン。時を経たら不正行為も正しい行いと言えるケースもある、第二世界大戦リトアニアでユダヤ人6000人のビザを発行した杉原千畝は外交官としてはルール違反である。
コロナウイルス感染が拡大して複雑な状況で、今自分が何をすべきか考える時、先の映画の主役が訴えた「正しい行い」を思い出し、折々に自問自答している。
1)運転手のアルコールチェック機器の使用は義務付けられているが、感染リスクの伴うこの行為の継続はいかなるものか。所轄の運輸局に使用継続に対し「命の問題だ」と抗議したが、ルールなので継続しろと全く聞く耳を持たなかった。使用停止している運送会社もあると聞くが、当社では今日もアルコールチェックは実施している。
2)3月位から、マスク/消毒液/ハンドソープ/フェイスシールドなど徹底的に買い占めた。日本で売られているマスクの7割が中国製と聞いた瞬間から、ドラックストアーで絶対売られる訳がないと理解して、あらゆるコネクションをつかい高いマスクを買いまくった。命がけで第一線で働く医療従事者にもマスク/フェイスシールドが不足し、テレビでは不要な買い占めは控えて欲しいと自粛報道している真っ最中に。
3)飲食の店舗展開している経営者と数名、懇意にしている。壊滅的に売上を落とす中、何とか協力できないかと考え、それらの飲食店の通販商品を会社の経費で社員やお客様用に購入し配った。わが社が買う金額なんてどれほど役に立つのと思いつつ、一方で公私混同?
4)わが社は現時点ではコロナにより壊滅的な影響は受けてない。コロナ後は業績に戻ることが難しいと容易に想像できる業種もある、会社をタタムか大胆にかじ取る必要があり、傷か深くならない時期にと考えてしまう。対岸から見ている自分だが、実害が多い人に対し「もう少しだね」「お互い頑張ろう」などと差しさわり無いことを言ってしまう。
これから2年位は「何が正しい行いなの」と問い続けるだろうが、これが正解と言い切れる様な答えも得られないと思う。
2020年の夏用ユニフォームの思案中。デザイナーに各種ロゴを取りまとめデーターを送ってもらう。仕上げは各種ロゴを縮小を数通り作りプリントアウトして、実際のポロシャツにロゴを置いて全体のバランスを整える。ユニフォームはカッコよくないといけない。F1でもプロサッカーでも、彼らの着るユニフォームは洗練されている。
妙なコダワリは作成する時の価格になって跳ね返ってくる。一か所にプリントすると300~500円位して、胸・腕・背中の3か所にプリントを入れると、ポロシャツ代よりプリント代が上回る。写真は完成ではなく、もっとシンプルに仕上げっている。XXのワッペンは20年を記念して。種類は半袖/長袖と生地質はポリエステル/綿の4種類から選んでもらう。それにサイズも加わるのでほぼ一人一人のオーダーの様になってしまう。休日でも着たくなる様なカッコ良いポロシャツが目標なんだか。