セブンイレブンの店舗への3回配送の内、午前配送を深夜配送に切り替える。目的は渋滞のない深夜の利用により配送効率をアップさせるという。セブンイレブンの仕事をメインにしている運送会社にとっては、荷主から要望があったら選択の余地もなく受けざる得ない。人間は本当は深夜は睡眠をとる方が健康に良いのは間違いない。セブンイレブンの役員は、土日を休み夜は自宅で寝ている。お金を払っているから、良いのではと言っても何か腑に落ちない。
私は24時間営業のコンビニの出現により、貧富の差を広げたと思っている。フランチャイジーは契約により24時間/365日、オーナー自身も深夜に働くケースもあり、アルバイトも賃金はちょっと高くても深夜を逆転させる生活をする様になる。コンビニのヘビーユーザー顧客、販売価格が高いことを知っていてもそこで買い物をしなければいけない理由がある、役立っていいると言えばそれまだか、コンビニでしか買い物できない社会は何かおかしいと思う。
当社の運転手の平均年齢は高い。理由は22名のドライバーの中で上は74歳~65歳が多く在籍している。
そして皆がエース級。人柄も良く、仕事に対する姿勢も尊敬すべき事が多い。運転手の自慢話をしたら止まらない、いかにお客様に可愛がれてきたかの歴史は長く深い。
年収の高い大企業は、40歳過ぎると会社に継続して在籍できない巧みな仕組みが出来上がっている。入社早々から少額でも給料の格差をつけ、その次にはポストに差をつけ、徐々に「会社にとっては貴方は不要な存在なんだ」と自覚させていく。給料やポジションに差がつくとそれを縮めることは容易ではない。そろそろ退社すべき時期ですよと40歳を過ぎると納得させていく。下の年代からの追い上げもきているから。企業間の競争を考えると、序列をつけ去ってもらう仕組みを作るべきかもしれないが。
運送業界でも社員の平均年齢が若いことを自慢する社長もいる。その為に若い人を積極的に採用する、一方では高齢者に対して冷遇してはいないだろうか。はっきり言いたい、わが社の自慢はドライバーの平均年齢の高さである。
親と一緒に住んでいた時はちょっと汗をかくとすぐ着替えをし多い時一日3回位は着替えていたかもしれない。
母親の口癖は「洗濯機が洗うので」と、いやな顔せず快く洗ってくれていた。
運送会社は洗車にタオルを沢山使う。バケツで雑巾を洗うことに手間を掛けるなら、洗濯済の新しいタオルをどんどん使って欲しい。タオルの洗濯はなぜか私の担当で、2日に一度は洗濯機を回す。そんな時いつも「洗濯機が洗うので」と言ってくれた母親の言葉を思います。会社で使うタオルは年賀の挨拶にいただくタオルが一般的だが、社員の数名は自宅で使い終わったバスタオルももってきて会社で使って下さいと言ってくれるのでバスタオルが多い。バスタオルは厚手で保水性も高く洗車の後のふき取りには最高だ。小さな会社だからこんな仕組みが回っている。色々な柄の入ったタオルは使っていて、なぜか家庭的で温かい気がする。
仮説をもっている。偏差値の高い学校の生徒ほど、通学時にテンポ良く、テキパキと歩いていると。時間の使い方が上手、健康を含め自己管理が出来ており、強いて言えば学校に行くことに目的をもっているから、おのずと歩行に絶対スピードがあると。会社顧問の小宮一慶さんから、同じく企業研修をしても聞く人の意欲により教育効果が全然違う聞いたことがある。当たり前の様な話だがとても重要で、抜本的には意欲のある社員が採れているかに起因する。小宮さんに幹部会と称する当社の月一のミーティングに毎月参加してもらっていたが、有る時小宮さんから「総合トラックには、自分で目標数値を達成出来るような幹部と言える社員はいませんね。」と率直に言われたことがある。年商千億単位の企業にも、顧問やコンサルとして関わる小宮さんの正直な言葉なので素直に現実を受けとめた。
浦安千鳥の当社の前を、朝8時を過ぎると近隣の企業の多くの働く人の出社風景を目にする。物流団地なのでパート採用の若者が圧倒的に多く、観察していると友達とつるんでだらだらと足を引きずる様にゆっくりとしたテンポで歩く人が多い。反して、弊社の社員はつるんで出社するものは一人もおらず、テキパキとすさまじい歩行スピードで会社に突進してくる。毎朝、会社のまわりを掃除しながら、見て見ぬふりして観察していると、何人も抜き去って出社してくる。競馬を見ているように「よし、その調子、もう一人抜け」と心の中で叫んでいる。歩く姿に、今日も良い仕事をしようと意欲を感じる瞬間である。
学生時代の3年のドイツ語の試験、数日前より歯茎が痛みだし顔が日に日にお岩さんの様に腫れて勉強が手につかなかった。試験当日に腫れた顔で担当のS教授室に行き状況を伝えたが「特別な措置は講じることはできず、後期の試験を頑張ってくれ」とだけ言われた。温情を求めた私自身と先生の無情な返事に腹立たしく、複雑な気持ちだった。加えて腹立たしかったのは、S先生から病気に対するねぎらいの言葉が一切出なかったことだ。先生である以前に「人間としてどうなの?」と言うことだった。若いS先生、普段から人間味もなく退屈な授業だったので、後期の授業も試験も受けることなく、必修でも単位を落とすことにした。結局、数日経っても痛みは収まらず、東京歯科で歯茎を切り開き骨を少し削る手術をすることになった。
社会人になって、体が辛そうな人とか病気の人に接すると、本人の痛みや辛さは解らないまでも必ずねぎらいの言葉を一言掛けることにしている。こんな時不思議と半面教師として、S先生のことを思い出す。卒業し数年後NHKのドイツ語講座でS先生を発見、笑顔で司会をしている顔を見た時は、改めて昔の腹立たしさが蘇ってきた。S先生には良くも悪くも身をもって、あんな冷たい人間にはなりたくないと、大切なことを教えてくれた生涯の恩師となっていた。
ビジネスバッグは色々なタイプを使ってきが、大体3~5年で壊れる消耗品。一方で一生使いたいバッグもあり、45年前のイタリアのバックは今でも大切に使っている。このバッグの現在も販売されており65万円と高額である。でもこのバッグ、高級な革を使用し、熟練の職人が作ったとしても20万円が精々だと思う。45年前の店舗はミラノ本店1だったが、現在は日本だけでも13店舗あり、伊勢丹メンズ館一階入り口などのテナント料の高い一等地で売られている。結局はテナント料と人件費と広告代が、高く売らなければならない構造を作っている。
スポーツクラブはコロナ前には週7回通っており、お気に入りのインストラクターのレッスンは必ず受けていた。スポーツクラブはプール付きで1000平米だと10億の設備投資が必要、水道電気や設備維持のランニングにかなりのコスト、インストラクターの費用は5%以下である。お客様が必要とする部分にお金が使われず、失った会員を補填するために広告費に同額を使う。
飲食店で歴史があり遠方からも集客できる繁盛店の共通点は、単品で勝負している。安さ・多彩な品揃・店舗立派さなのではない。上等食材を使い、味を守る為には手間を惜しまない。お客様の求める部分は以外は徹底的にそぎ落とし、自社の強みにお金を手間をかけてきたのである。常識にとらわれずに一点集中してきたのである。
運送会社の差別化が難しい中、コストはスケルトンなので収益の確保は難しい。販売管理費の比率を下げるためには、拡大路線が常道手段となる。
でも拡大路線や横位置の戦略から一度離れ、お客様がこの時代に何を望まれているか見つめ直しその部分に資金を思い切って投入すれば、ブレイクスルーが可能かも。 (梶記)
コロナ下、在宅での勤務が増えオフィスから個人デスクが消え、自由に席を選べるフリーアドレスが主流になりつつある。都心に務める義妹から聞いた話(ほぼ苦情)で、結論からする会社に勤めるための必要なものを収納するスペースが減りとても不便になったとのこと。現在のロッカーの主流派は写真の様に、A4のボックスファイルが3~4個とパソコンが収納できるだけの空間に限定される。従来はサイドデスクがあり、机の上にペン立て、机の下には収納箱(履き替え靴/通勤時のバッグ等)をおけるフリーススペースもあった。これらがコインロッカー小型サイズの様な極小空間に押し込むことになる。従来は機能的に使っていたのがサイドデスクの最上部の薄い引き出し、これだけとっても、これが無いとかなり不便だとも言っていた。
私のサイドデスクには相当な多種多様な物が収納されている。予備ネクタイ/ハンカチ/保湿クリーム数種/洗面道具/多種ゴム印/予備薬/ティッシュボックス/筆記用具各種、列挙したら延々と続く。サイドデスクに収まらない物は棚も専用、読みかけの本/名刺入れ/カメラ/三脚/菓子箱/便箋やハガキ/、これも延々と続く。一見仕事に直接関係ない様に思えるものでもこれらは全て仕事をする上で必要な物。「企業は人」というが、置く場所だけ見ると刑務所の囚人の様な扱い。フリーアドレスと表現はカッコ良いが、狭い所に押し込む養鶏場を連想するのは私だけだろうか。元々私は大きなビルは嫌いで研修や会議で折々に利用するが、密封された空間、半日いると息苦しくなりその内頭が痛くなってくる。窓を開き外気を入れれば一瞬に解決する問題なのだが。そう言う当社のデスクワークは広々とは言い難い。電車通勤者には個人ロッカーがあるが、車通勤者にはない。でも個人デスクとサイドデスクもある、窓は自由に開くし、身近な所に植物もある。
小宮コンサルの平野さんより社内研修で聴いた話
「読書は成功への近道」
自分で野球をやっていて独学で変化球を見つけようと、色々な握り方やフォームで30万球なげてやっと変化球を会得したとする。でも見つけるまでに20年掛かってしまったら。それがひょっとしてカーブかもしれない。でも少年野球の入門書をみたら5分でお得するかもしれない。本には成功体験が書かれている。本書にかれていることがすべて正しいことではない。でも参考になることがある。
この話を聞いて改めて読書の重要性を痛感し、初心にもどって読書に励むことる。研修でこの話を社員とも一緒に聞いたので新たに書籍コーナーを設置し、誰でも本が手に取れるように。同時に小宮一慶手帖に記載のビジネスマンお勧め図書60冊を参考に、20冊位新たに買い足しする。方々に散らばっていた本を集め、一冊づつ手に取ると本を通じていかに多くの事を学んだか再認識する。準備が整って社員にアナウンスする時は、持ち出し自由、本には存分に線を引いた書き込んだりしてOKと伝えようと思う。学生時代、簿記の本を運動部の先輩から引き継いだが、その本には何人の勉強の爪あとが残っておりどこが重要か一目瞭然で短時間で効果的な勉強ができた。顧問になっている小宮さんの本だけで100冊以上はある。
新浦安のトイザらス。クリスマスのプレゼント用のリボンがあるか店内に入りXmasコーナーを見たがガッカリする品揃え。ツリーを買いに行った訳ではないが安物ツリーがずらっと並び、大型スーパーの催事場やおもちゃ売り場の方がよっぽど気が利いている。
クリスマスシーズンはおもちゃ屋にとってトップシーズンだと思うのだが、店内入口にあるXmasコーナーからは、ワクワク感が一切ない。さびれた店舗の陳列棚には、夢が感じられない。本部から送られてくる商品、店舗スタッフの自由度も全く無いと思う。売り場にいても寂しくなってしまうので、早々に店を出た。
イトーヨーカドーもスーパー事業は斜陽業種としてとらえ撤退が続いている。3年前に新浦安で撤退したヨーカドー、売り場面積は大きくても低価格のプライベートブランドが山積みされて、お腹を満たす食料を買いにいくだけの場所になっていた。楽しい買い物とは程遠い商品陳列、利幅が高い商品を効率良く販売しようという売り手の考えが前面に出ていた。その後に入ったヤオコーは、同じ立地・同じ売り場スペースで繁盛している。
会社で何か企画する時は、自分自身のワクワクを重要視している。自分がワクワクしないでお客様が喜ぶ訳がないと思っている。
鎌倉の中華レストランを法事で利用。料理や接客が良かったので、グーグルの口コミに星5個と簡単なコメントを入れ、皆がどんなコメントを書いているか気になり見たが、評価の低いコメント欄に「地元の常連客には何品かサービスした上に、大幅値引きまでする店」と書かれていた。私は常連でも顔を知ってもらっている訳ではないが、高めのコースを注文したからかも知れないが、サービスでふかひれスープを姿煮にアップグレードしてもらったり帰り際に饅頭をもらった。
私は常連や利用額の多い顧客に、特別なサービスや可能な限り便宜を図っても良いと思っている。航空会社は利用頻度に応じてランク分けして徹底的に差をつけ、JRも料金により受けられてサービスが全く異なる。ホテルも高級になればなるほど、常連顧客を大口顧客を特別扱いする。新宿伊勢丹は高額所得者の上位1%がターゲット、外商は顧客を徹底的に特別扱いする。私は航空会社のカードも持たない、JRのグリーンも高級ホテルも利用しないし、伊勢丹で買うのはフランスパン程度。でも色々な場で常連客に特別なサービスを提供するのは、不愉快には感じないし、顧客に対してある意味「平等」で正しい対応をしていると思っている。特別扱いして欲しければ、利用者としてそれに見合った事をしなければならない。
決して他人事ではなく、我が社の商売でも高額利用企業には特別な計らいが有って良いと日頃から思っている。それは小口顧客を冷遇することではない。我が社のサービスは全て定価があり、一回の利用顧客に価格を吹っ掛けることも一切ない。反省すべき点もあるだろうが、飲食・ゴルフ・個人向けの贈答は一切してない。できるなら全ての顧客に「あなたは特別」であって良いと思う。でも価格や輸送条件での個人判断にもとずく「特別」は、後日問題になるケースは多々ある。お客様の圧力は強く「前回は無理聞いてもらったのに」「〇〇さんはやってくれたのに」と言って無理をねじ込んでくる。難しい問題だ。