新浦安のイトーヨーカドー撤退の後、スターツが運営する60テナントが入るNewCoastショッピングセンターがオープンした。近隣に住む社員にオープンの話題を振ると「浦安の活性化に役立てばいいですね」との思いがけない言葉が返ってきた。オープン初日に見てきた時、この店は買い物に便利かの判断基準で一周回ったが、「浦安活性化」の視点では見なかった。スーパーはヤオコーが入ったが、ヨーカドーと明らかに違いを感じたのは、同じスペースなのに品ぞろえが圧倒的に多く選択肢が広がったこと。ヨーカドーの品揃えは、食料供給が厳しい時の食料品配給をイメージする。プライベートブランドは山と積み重ねられるが、商品アイテムの絞込みは閑散を印象付ける。菓子売り場にゴマ煎餅が無いのにはあきれてしまった記憶がある。
ショッピングセンターと地域活性化の定義づけは難しいが、我が社の運送なら意外と簡単に答えが導きだせる。当社はメタル便という関東向け/全国向けの混載サービスを提供するが、当社の傍に200社からなる浦安鉄鋼団地がある。今年で50年を迎えたが、最盛期と比較すると扱い数量は半分になっているかもしれない。ユーザーへのメーカー直送が増え問屋と通さなくなったり、船の大型化が進み浦安岸壁では対応できなくなったのも理由かも。でも我々の提供する少量混載のサービスに少しでも価値があるとすると、鉄鋼団地の企業にとってメタル便があるから販売エリアも全国へと拡大でき、少量多配送の商売も可能になるかも知れない。大風呂敷かも知れないが、想いはいつか実をむずぶ時もある。