大雪の翌々日、川島法律事務所に車両事故の処理の相談にいく。一ヵ月半前に反対車線から飛び出してきた乗用車と接触、事故直後に相手の運転者が逃亡、一ヵ月近い警察の調査の結果犯人を捕らえた。なんと覚せい剤を使用、今は警察署に拘留されている。その賠償方法についてだ。
相談を終え、川島先生からこんな話が出た。大雪翌日、アポイントがあり自宅を早朝に出た。出社しても自宅前の道路の雪かきが気になって、昼までに仕事を切り上げ、自宅にもどったが既に自宅前の雪は綺麗に取り去られていた。近所の誰が雪かきをしたか判らないので、お礼を伝えることもできず非常に困ったと言われていた。先生の雪かきの姿はイメージできないだけに印象的だった。
常識人の話で、話を聞いて心が温かくなった。川島先生には困った局面で過去に何度何度も相談し毎回適切は判断をもらってきた。先生の示す解決策には法律以前に先生の社会常識や正義感が感じられる。事務所を出た後、総合トラックも当たり前のことを当たり前にできる会社になりたいと強く思った。
会社の雪の日の当日はというと、電車と歩くこと40分かけて朝6時前に出社すると我が目を疑う景色が飛び込んできた。普段より早く出社したドライバー数名の手により雪かきを全て終えており、コンクリート面が湿った状態で輝いていた。その一人は協力会社のドライバーで、前日自宅に帰らず車内で寝泊まりし早朝から一生懸命雪かきをしてくれていた。