今年12月5日のメタル便東海の役員会の席で、株主の一人である鉄鋼業を営むS社のS社長からドライバーの育成や意識向上に関して「社員のやりがいは何ですか」との質問があった。現状の物流に籍をおいてきた我々は「まずは給料です」と答えたが、S社長から「本当にそう考えているのですか」と手厳しい指摘をもらった。良い会社を作りには、給料ではないと言うのがS社長の考えである。
S社は年商数百億でS社長の代で業態を大きく変え、業績を飛躍的に伸ばし業界TOPクラスの業績を毎年上げている。S社長は傍観者として質問したのではなく、自社には社員の「やりがい」に対する明確なビジョンをもっており、業績が良いから社員にやりがいを持たせたのではなく、やりがいのある仕事をしてもらった結果、業績が伸びた。言わばS社長の信念である。
では現状の物流業界において、わが社において我々は「やりがいと生き甲斐」を持つ為にどう取り組んでいけば良いのか。
難しい宿題でだが、会社として明確な考えや方針をもつべき事項である。同じ質問をメタル便グループの幹部研修会で問いかけてみた。グループ分けして模造紙発表された回答は次の通りだった。5枚の模造紙の中に、メタル便の各社の社長達の発表がある、どれか判りますか。