営業トラックのカラーリングは一般的には明るい色使いで、ラインが入っているケ-スも多い。わが社のカラーリングはグレー一色で、暗いイメージである。
総合トラックの前進は、私の父の経営していた(現在は兄)梶哲商店にある。海軍出身の父は、軍艦のグレーが気に入っており、トラックもその色にした。何度か明るい色への変更を願いでたが全く受け入れられなかった。
軍隊の規律が好きな父は、ヘルメットもグレーにして着用にもこだわった。現場でヘルメットを着用しない数人の運転手といつヘルメットをかぶるのかを議論したことがある。トラックを降りる時か、地面に足を付く瞬間か、作業に取り掛かる時か。どれも曖昧になりかけた時期、父の独断で就業時間中(運転中も含め)ヘルメットをかぶる事を全員に義務つけ、その規則は20年間続いた。
ヘルメットをかぶった顔しか見た事がないので、職場以外で会って誰かわからないことも度々あった。その規則は、総合トラック時代になってから廃止された。
父が指定した色は、トラック購入時にいつもと同じ色でと言うだけで大雑把な管理だったが、先日横須賀で軍艦三笠を見た際現在の弊社のカラーと全く同じで、ある意味ホッとした。
(写真2: 軍艦三笠)