上越の高田駅前のホテルに宿泊、朝6時に高田城跡の公園外堀 東洋一の蓮花群を見に行く。高田には知り合いがおり何度も訪れたか、「上越はすまつり」の時期は始めて。写真を撮りながら散策していると、45Lのゴミ袋をもって高田公園を掃除している男性がいた。ゴミ袋の大きさから掃除に対する意気込みが伝わる。
最初にすれ違った時は「ご苦労様」と声をかけたが、二度目に有った時「綺麗にしてもらって有難うございます」と話しかけてみた。
「どちらから来られての」と聞かれた後
「都心と違って、上越はもともと綺麗なのでゴミの量も少ないですよ。」
「ボケ老人に間違われると困るから、ゴミを拾いながら歩いているんです。」
と謙虚でウイットに富んだ答えが返ってきた。ちょうど小学校の前に差し掛かり校庭の立派な松の木の話をすると、学校の真向かいに立つ二階立ての立派なレンガ作りの和装学院を指差し「私の家はここですが、落ち葉の時期になると掃除は大変なんですよ」言われた。顔一面汗だくの男性、たぶん経営者だと思うがその習慣や行動力には頭が下がる。
可憐な蓮を見た後の心が洗われる一時だった。