新浦安のトイザらス。クリスマスのプレゼント用のリボンがあるか店内に入りXmasコーナーを見たがガッカリする品揃え。ツリーを買いに行った訳ではないが安物ツリーがずらっと並び、大型スーパーの催事場やおもちゃ売り場の方がよっぽど気が利いている。
クリスマスシーズンはおもちゃ屋にとってトップシーズンだと思うのだが、店内入口にあるXmasコーナーからは、ワクワク感が一切ない。さびれた店舗の陳列棚には、夢が感じられない。本部から送られてくる商品、店舗スタッフの自由度も全く無いと思う。売り場にいても寂しくなってしまうので、早々に店を出た。
イトーヨーカドーもスーパー事業は斜陽業種としてとらえ撤退が続いている。3年前に新浦安で撤退したヨーカドー、売り場面積は大きくても低価格のプライベートブランドが山積みされて、お腹を満たす食料を買いにいくだけの場所になっていた。楽しい買い物とは程遠い商品陳列、利幅が高い商品を効率良く販売しようという売り手の考えが前面に出ていた。その後に入ったヤオコーは、同じ立地・同じ売り場スペースで繁盛している。
会社で何か企画する時は、自分自身のワクワクを重要視している。自分がワクワクしないでお客様が喜ぶ訳がないと思っている。
鎌倉の中華レストランを法事で利用。料理や接客が良かったので、グーグルの口コミに星5個と簡単なコメントを入れ、皆がどんなコメントを書いているか気になり見たが、評価の低いコメント欄に「地元の常連客には何品かサービスした上に、大幅値引きまでする店」と書かれていた。私は常連でも顔を知ってもらっている訳ではないが、高めのコースを注文したからかも知れないが、サービスでふかひれスープを姿煮にアップグレードしてもらったり帰り際に饅頭をもらった。
私は常連や利用額の多い顧客に、特別なサービスや可能な限り便宜を図っても良いと思っている。航空会社は利用頻度に応じてランク分けして徹底的に差をつけ、JRも料金により受けられてサービスが全く異なる。ホテルも高級になればなるほど、常連顧客を大口顧客を特別扱いする。新宿伊勢丹は高額所得者の上位1%がターゲット、外商は顧客を徹底的に特別扱いする。私は航空会社のカードも持たない、JRのグリーンも高級ホテルも利用しないし、伊勢丹で買うのはフランスパン程度。でも色々な場で常連客に特別なサービスを提供するのは、不愉快には感じないし、顧客に対してある意味「平等」で正しい対応をしていると思っている。特別扱いして欲しければ、利用者としてそれに見合った事をしなければならない。
決して他人事ではなく、我が社の商売でも高額利用企業には特別な計らいが有って良いと日頃から思っている。それは小口顧客を冷遇することではない。我が社のサービスは全て定価があり、一回の利用顧客に価格を吹っ掛けることも一切ない。反省すべき点もあるだろうが、飲食・ゴルフ・個人向けの贈答は一切してない。できるなら全ての顧客に「あなたは特別」であって良いと思う。でも価格や輸送条件での個人判断にもとずく「特別」は、後日問題になるケースは多々ある。お客様の圧力は強く「前回は無理聞いてもらったのに」「〇〇さんはやってくれたのに」と言って無理をねじ込んでくる。難しい問題だ。
今月からハーネス(電線コード等)も資源ごみして分類することにした。金属スクラップの回収業を営む社長から、ハーネス類も買い取りますと聞いたので。有償だから分類するのではなく、資源を再利用する回収先があれば分類している。今年になって産廃処理価格が倍以上になっている。理由は関東地区には廃棄場所がないため関東圏外に廃棄するそうで、輸送運賃による値上げと聞いている。
物流業は廃棄処分品を有料で受けとるサービスをしてなくても、自然と置き場には処分品が増えてくる。構内での資源ごみの置き場を明確にすると、運転手が自主的に手を加えて丁寧に分別してくれる様になった。分別は汚れる作業で、置き場も煩雑とする。でも社会の何処かで誰かがこの様な汚れ仕事もしなけらばならない。
普段は運転が上手な家内が、高速道は苦手だと言っていた。詳しく聞くと走行車線の左側のラインに合わせて運転してるそうだ。逆に私は長距離の高速運転が大好きで、静寂の中、遠くに吸い込まれる様な気分がとっても好きだ。そこで気づいたのが視点の違いで、私はかなり先を見ており、家内は近い所を注視して運転していた。その違い(コツ)を説明すると、家内も快適な運転ができる様になったと納得してくれた。
先日友人がコロナ下の経営について「正しい向きに素早く変化し、継続すること」とアドバイスしてくれた。具体的にはコロナ下を加味して2028年にはどうなっている、2024年にどうなっている、そして今年は何をする。目先のコロナ対策に追われるが為にひょっとして逆向きの対策を打っていないか。その話を思い出した時、高速道路の運転に共通点を見出した。そして友人は、コロナによる変化はひょっとしたらジャンピング・チャンスにもなりえるとも言っていた。
一ヵ月位前に古賀常務より、受注表→配車表作成→運行指示書の毎日の業務にグーグルのスプレッドシートを活用したいとの提案があった。従来は4~5名がバラバラに受注し一枚の受注表に書き込み、その明細から一人の配車係がエクセルシートに入力し直し、30名弱のドライバー用に配車表を作成していた。それを複数名が受注段階から、クラウド上の一枚のスプレッドシートに直接入力してみてはとの提案だった。目的は配車係の作業軽減と、複数名で入力による作業標準化だった。20年の歴史の中でちょっとづつ改善して最適化してきた業務フローだけに、私自身はそう簡単には変更できるものかと横から疑心暗鬼で見ていた。幸いに私の憶測は大きく外れ、社内での数回の打合せとスプレッドシートを次々とカスタマイズして10日位で軌道に乗せてしまった。複数名が直近の配車を共有できる効果は計り知れず、会社としての受注能力も大幅に改善された。
更に大きな副産物もついてきた。事務所内の変革に気が付いたドライバーから、そのスプレッドシートをドライバーにも開放して欲しいと言ってきた。従来は配車表が完成した後、初めて各ドライバーが各自の運行指示書をみて積込作業を開始していたが、配車途中のスプレッドシートを置き場に設置したモニターでリアルでドライバーが見る事により、積込作業を早い段階から見込で開始することが出来る様になった。
私は変化を恐れ現状維持に甘んじるタイプだが、今回の業務改善は固有のリーダーシップの寄るモノではなく多くの人が自然に関わり、皆の知恵やアイデアを持ち寄って早期に完成形へと導いていった。実は今回の変革は、結果オーライの様な偶然の出来事ではない。長距離混載の日常業務においてこの2年間はサービス向上の為、全国にパートナーを探し配送ルートを工夫し進化を継続してきた。2019年4月~2020年8月の間に、北海道便・北東北便(青森/岩手/秋田)・南東北便(福島/宮城/山形)、浦安第二倉庫の立上げ・そして関東地区の当日配達便のスタート等、目まぐるしチャレンジし改善してきた。この様なことも意図も簡単に成し遂げる社風が、いつの間にか出来上がっていたのかも知れない。
小宮コンサルタンツに会社の顧問になってもらい20年経過し毎月アドバイスをもらう一方で、小宮一慶さんの年6回の公開セミナーも並行して受講している。
小宮さんにコンサルになってもらい、最初のアドバイスは海外の物流に目を向けることだった。その指導もありアメリカの大学主催のロジスティックセミナーを受講したり、ドイツ/スウェーデン/シンガポールの物流企業も進められ見てきた。小さな会社の小さな常識を打ち破るには十分な刺激を40歳で感じることができた。
小宮さんの6月のCFOについて話した講演は印象的だった。(以下その要約)
・中小企業には本当のCFO(最高財務責任者/Chief Financial Officer)は存在してない。
・優秀なCFOは社会的にも不足しており、優秀なCFOに支払らわれる報酬は数千万円になる。
・高額の報酬を出しても優秀なCFOでないケースもあるが、低い報酬で優秀なCFOを雇用できることはありえない。
小宮一慶さんは多くの一流企業に深く関わり、各分野で一流の人と一緒に仕事をしてきている。小宮さんの「優秀な人」と表現する時は、私が感じる優秀とはケアが違う。でも小宮さんと親しくさせてもらっているご縁で、小宮さんの周りの「優秀な人」と何度かご一緒したこともあるが、エリートマンの雰囲気は一切なく、至って普通で気さくで腰が低いと言った印象だ。
CFOの必要性を強調されると、私自身経営者として30年以上経験してきた中で「確か」にと思う。CEO(=社長?)は人なつっこい人柄、COO(=営業部長?)は現場に精通したやり手、この様なツートップが引っ張る会社は一杯見てきたが、そこにキャッシュフロー管理/投資判断/経営計画策定/経営の数値的指針を出せるキレキレのCFOを片腕とする会社は本当にマレ。小宮さんの指摘する中小企業にいないとの指摘は的を得ている。ただCEOがCFOの能力を兼ね備えて人は何人か知っているが、その人達は一代で会社を上場させたり上場せずとも好業績を維持している。
当社には数千万円の報酬を出して優秀なCFOを雇い入れる力はない。でもCFOの力を兼ね備えた優秀な人を一社で独占することなく数社とシェアーすることはできる。物流業界にあって私が特に重視するのは経営の数値的指針で、この分析力をもった企業は積極的に挑戦して確実に成果をだしている。話は戻るが20年前にシンガポールシェンカーの、当時世界で最先端の倉庫を見学した時、物流センターのリーダーにCFO的な能力をもったドイツ人がいた。倉庫レイアウト、システム、運営まで一貫した数値で現場を把握し、全て一人で設計から運営まで任され2年間休むことなく働いていると言っていた。
新しいビジネスに精通する親友の高島健一さんに、私自身は依頼したことがないウーバーイーツのビジネスを運送会社の違いを質問した。ウーバーイーツのモノを運んでいるので、物流会社との線引きが知りたかった。
答えは明確で一言で表現した。ウーバーイーツは「マッチングビジネス」レストラン/運ぶ人/食べる人をマッチングしている。もっとも重要なことは、3者の信頼度を明確にレイティングしていることだそうだ。和コロナ感染後、スポーツジムに行けなくなってハマっているのが、自宅でできるネットヨガ(オンラインヨガ)。これはスポーツクラブではなく、ヨガインストラクターと利用者をつなぐマッチングビジネスだ。運営会社にはリアルなジムは存在せずオフィスだけ、運営会社はインストラクターの利用者がレイティングした評価を開示して、利用者のレッスン選択の参考にさせている。一方でイントラから利用者もレイティングされていると思う。
今後は実店舗を持たないスポーツジムが増えると同様に、ブローカーや水屋と言われてきた取扱業者がレイティング機能を付加したら、実運送業者は下請けになってしまうかもしれない。ネット上で使い勝手がよく、信用信頼のレイティングを開示するサイトを運営するとができれば、利益はマッチングサイトに吸収され、総合トラックのウーバーイーツの配達をする人に近しい存在になってしまうかもしいれない。
ブログ歴は比較長い方。2002年7月からブログを書いているが、いまだに誤字脱字だらけで文意が伝わらないことも、なかなか上手にならない。それでも個人ブログ/会社ブログ2社/フェイスブック/インスタと現在ではSNSで5媒体で気ままにアップしている。インスタグラムはコロナ感染頃からで最近のスタート。会社のブログが19年なるが、ブログによるこれといった反応は無い。たまに初めて来社するセールスマンが、社長のブログ読みましたといってくる程度。そんな時「読んでもらう為に書いてるのでないので読むなよ」と心の中でつぶやくことも。
ブログを書く切っ掛けは、会社のホームページだった。2002年頃はホームページビルダーの様な安価なホームページ制作プログラムはなく、システムエンジニアにお願いしページ当たり15~20万円位が相場で、数ページ作ると制作費はすぐ100万円位になった。大企業のホームページとは、コンテンツやデザインや機能において絶対的な差があった。それでもホームページが無いと発信できないので作ったが、紙の会社案内をデジタルにしたようなサイトであった。一度作ったらなかなか手は加えない。なぜなら変更は別途費用がかかるから。
作成を依頼したソフトハウスは、現役千葉大生が数名集まって学生ベンチャーで立ち上げた会社で、やんちゃで意欲的な取組をしていた。そこの社長が「日記システム」を独自で考えて、プライベートで自分の回りに起きたことをWEBに記録し公開していた。簡単なフォーマットで、写真も含めホームページの内容が素人でも書き換えられることに魅力を感じた。私の発案で企業ホームページのトップ画面に日記を表示をお願いしたら快く受け入れてもらい、それから今でいうブログを書く切っ掛けなった。書き始めて5年位した頃から世間でブログが一般的になってきたが、5年間続けた日記システムが、検索エンジンにひっからない致命的な欠陥が発覚して日記システムを断念した。過去にアップしたブログは、一日一日の内容を手作業で新しいサイトのブログシステムに引越しをかけ過去のブログを生かした。
我が社に在籍する運転手の自慢話を私にさせたら「A君はああ見えても実は・・・。B君は本当にすごいんだから・・・。」話が止まらない。総合トラックはドライバー教育は一切と言って良いほど何もしてない。混載サービスが主体なので集荷と配達のトラックは異なり、置き場での積替え作業が必ずあり、チャーター主業務とする物流会社とは仕事環境が全く異なる。毎日のドライバーのチームワークが、退社時間に影響するので一丸とならざる得ない仕組みがある。社長の私が個別に注意することもない。お願い事も的確に指示さえ出せばきっちり実行してくれる。どちらかと言うと、自分が自分がと言うタイプは少なく、お人よしタイプが多い気がする。
それでも年に一度か二度位は、私自身が切れてドライバーに直接注意することがある。それがつい最近2つあった。一つは退社届を出した運転手が会社への不満を訴えた時(今後の参考にもなるので大人しく聞いていたが)、上司の名前を呼び捨てた瞬間、私は切れてしまった。「我が社は管理職でもドライバーに対しては敬語で話す会社だ。上司の名前を呼び捨てで話す様なレベルの低い会社ではない。即刻言い直して欲しい」と。もう一つは車庫に戻ってきた車両に派手な飾りつけがしてあった。これにも切れてしまった。「冗談でもこの飾りつけはダメだ。全ての車両の品位を落とす行為だ。すぐはずしてくれ。」と。運送会社の社長になって30年位経ったが、絶対に譲歩しないのが、車両への飾り付けである。どんな些細な飾りつけも、シール一枚も見逃さない。その日に問答無用で撤去してもらってきた。
「社長、除菌シート追加でもらえますか?」
「社長、来客用のお茶のペットボトル買っておいて下さい。」
「社長、封筒を事務所の中に運んで下さい。」
「社長、危険物のシーツ何処にありますか。」
「社長以外は、運んでくれる人いないんだよな」
今日の朝6時~9時までの二時間で聞かれたこと、頼まれたこと。
この2ヵ月で現場の環境整備を私が独断で行ったので、物の置き場が変わっていることもあるが、それにしても雑用が多い。まるで小学校の用務員のおじさん、あの人に聞けば何でも知っているし、何でもやってくれると言ったこと。家庭での家内からの頼まれ事は一つ一つの抵抗があるが、会社での頼まれ事は嫌いでなく体を動かすことも大好き。
これらの用事は誰でもできることで、社長にしかできない事では無いのがちょっと残念。一方でお客様との折衝、新サービス開発、会社の方向付け等、幹部社員が進んでやってくれるのでとっても有難い。