数年前に取引先である日本ボルボ社にお願いして、ボルボトラック社の環境への取組みをイヨテボリ本社で特別にレクチャーしてもらった。環境専門のスタッフが熱心にデータを説明する中、単純な疑問が頭を離れなかった。折角北欧まで来て疑問のまま日本に帰れない。恥を覚悟で「何でそんなにも熱心に環境問題に取り組むのですか?」と聞いてみた。馬鹿げた質問だったが、答えは明快「ユーザーである運送会社が環境にやさしいトラックでないと購入してくれないからだよ」加えて「環境は我々個人に降りかかってくる問題。だから解決のために会社がコストを掛けることは当たり前だと認識している」。恥ずかしくも国民性や価値観の違いを体感した一瞬だった。私のレベルの低さを知ってくれた後は、先方もより親しみをもって丁寧に説明してくれた。