宮城県の運送会社のドライバーに聞く。
地震直後の東北地区のガソリンの高騰は凄まじかった様だ。リッター当り200円いやいや750円、最高値は1750円までいったそうだ。
津波の影響で、宮城県の車両台数は体感で半分になった。海側に運送会社の車庫が多い為だ。運送会社の車庫にトラックを置いて自宅に帰った社員はトラックがダメになり、トラックに乗務していた社員はマイカーを失っている。海水に浸かったトラックはディラーでも修理は受け付けない。電気系統がダメになって修理しても火災の可能性があり保障ができないとのこと。塩水に浸かったら廃車になる。保険等の保障は一切ない。
ある運送会社は、社員をすべて解雇して、避難所生活のドライバーは勤める環境にないので仕事にはありつけず、自宅が無事だった社員は同じ運送会社にアルバイトで再雇用される。その場合は手取りが10万円を切るケースも少なくない。
幸いトラックが残っても、被災地には運送の仕事が極端になくなっている。各地への発荷がないので、空車で関東や新潟に上がり1週間各地を運転して週末に東北に帰る。または首都圏にアパートを借りて出稼ぎ。発着も不定期なため、空車率も高く運送効率も悪い。