2年に一回必修の運行管理者の一般講習、実はこの講習結構好きで毎回楽しみにしている。理由は二つで、運送業界の安全への取り組みや方針が聞けることと、受講者を観察できるから。日頃の運行に関わる運行管理者は会社の要であり、他社ではどんな人がその職についているか興味深い。
独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)にネットで予約を入れたら関東地区は数ヶ月先まで満席で、その先の予定の記載もない。ネットではらちがあかないので電話で確認すると、会場予約がまだ取れてないそうで未定とのこと。それでは困ると言ったら、「民間でも一般講習は開催しているよ」とやる気ない答えが返ってきた。民間開催を始めて知って、早速ネットで探すと関東ではヤマト運輸が実施していた。ヤマトに予約したら翌月が空いており簡単に予約ができ、予約方法も合理的、民間と行政法人の差を実感した。それ以上に一番のメリットは、NASVAは平日限定開催に対してヤマトは日曜日開催であった。一般の運送会社は平日運行管理者が席を空けると日常業務に支障をきたすが、日曜日なら全く問題はない。さすが民間、運営顧客のニーズに合っている。
NASVAは複数名が講師となって一日講義したが、ヤマト主催は一名ですべてを上手にこなした。午後4時10分予定通りに講義も終わり講師が最後に安全への熱いエールを1分位話した時、私の横に座っている受講者が机を叩いて小声で「いいかげんにしろ」つぶやきキレテしまっていた。行政の代行で実施されるので講義の時間が短く終わることは有得ないのに、彼は何を期待していたのだろうか。内心は日曜日に受講せよと命じた会社に、一日中腹を立てていたのかも知れない。それとも「日曜日開催しやがって」とヤマトにも不満だったのかもしれない。こんな奴が会社の要とは「ちょっとな」と、疑問をもった。