カンボジアは貧しく一般家庭には熱い国でもクーラーがなく、見かける子供達も裸足である。コメ中心の農業も生産性は低いと聞く。どうしたらこの貧しさから抜け出せるのか。
カンボジアにはアンコールワットなど著名な観光資源があり世界中からの観光客は絶えないが、我々が現地に落とすお金が一般庶民を豊かにしているとは思えない。日本人に経営する土産物店にいったが、地元の土産物屋に比べべらぼうに値段が高いが、日本人が土産として欲しい気の利いたものが並べられていた。お驚いたのはトイレがウォシュレットであった。
高級ホテルに泊ったが施設はもちろんのこと、料理やサービスも素晴らしい。このセンスの良いホテルは間違いなく外資の経営だと思う。
観光客が喜ぶポイントを押さえいるから、そこにはお金が落ちる仕組みになっている。言い換えると、豊かさを経験した者だから提供できるサービスだ。観光立国でも富める者がより富んで、貧富の差は広まる一方だ。年々中間層がなくなりつつある日本にとって、他人ごととは思えない。新聞では最高益を出す大企業が記載されているが、我々の生活が豊かになっている実感はない。実運送では中小零細が多い物流業界も同様に、知らないだけで高い付加価値のサービスがあるかも知れない。