取引先の運送会社から聞いた話。
主要取引先が物流コスト削減の為、袋モノのパレットの輸送を中止してすべて手積み手降しに切り替えたそうだ。配達先からのパレット回収がなくなった分、物流コストの削減につながる。そのアオリを喰ったのは運転手で、大型車の袋モノの積降しは過酷である。加えて員数違いや破袋のリスクが新たに運送会社の圧し掛かってくる。作業が過酷になると安全運転にも影響する。馬鹿げた話だが実際にあった話で、その運送会社にとっては主要荷主なので断腸の思いでその変更を受け入れた。
一方でその馬鹿げた物流改革を考案した担当者は役職も上がったそうだ。荷主の人員削減や合理化は待ち時間や作用時間を増加させ、運送会社の拘束時間を増加させるケースは多々ある。走行距離や運んだ量に準じて運賃が決められるケースが多いので、拘束時間が盲点になるケースは多々ある。