洋山深水港(ヨウザンシンスイ)を見学する。30年来の親友が上海に移り住み、彼の奥さんが、洋山港鉄道コンテナセンターの副社長をされており、そのご縁による。
宝山港(ホウザン)・外高橋港(ソトタカハシ)に続く、2005年に開港した上海の3目のコンテナヤード。外高橋港はアジア向け、洋山深水港は欧米向けと大まかな区分がなされている。世界に冠たる、中国の最先端の物流拠点である。
上海市との間に長さ32.5kmで世界第三位の長さの東海大橋を作り、30km先の島をコンテナターミナルに作り変えた。2012年の第4期完成時点でバース数は30、年間1500万TEU以上のコンテナを取り扱う。島にはコンテナヤード、上海サイドには貨車への乗換えヤードと世界中の物流会社の運営する3PLの物流センターと洋山保税港区からなる。
3PLの物流会社もシェンカーやパナルピアなど世界の勝ち組がひしめき合っており主戦場だ。日本からは商船三井や日本郵船が倉庫をかまえている。
奥様の勤める鉄道コンテナセンターは上海市と中国鉄道の合弁で設立され、巨大で100連結の貨車の引込める線路を8本も持つ。数年後には外高橋と洋山港が鉄道で結ばれ、2本目の東海大橋を鉄道専用として作る計画もある。 カジ