鍵山秀三郎著「仕事の作法」(PHP)を読む。
【安易な価格競争に走るなかれ】の章より・・
ただ「安ければいい」という昨今の考え方は、この付加価値の否定につながります。自分では何も努力せず、生産者に無理難題を押しつける。安い売りするために、コスト割れの仕入れ価格を要求する。一方、仕入れた商品を何の工夫もせず安売りする。少しでも商人としの誇りがあるのなら、安易な価格競争に走ることなく、心のこもったサービスを付加価値として提供すべきです。(P97~100の抜粋)
鍵山さんは、一缶100円の清涼飲料水が仮に39円になったとしても、豊かな気分になれないし、三本一緒に飲む人はいないし、ものを粗末にするだけと説く。
そういえば「経済は皆を幸せにするための道具」と藤本幸邦さんが言われていた。
皆が付加価値を尊重しあえば、皆が幸せになれるかもしれない。物を大量に作り、安価にして大量に消費していくことで幸せにはならないかもしれない。
今の景気を考え合わせた時、運送に携わる我々は、どんな考え方で何をすればいいのかを考えてみると、これも又難しい問題だ。
(写真: 「問題に近づく」 写真は市販のカレンダーより)