銀行のセミナーで原油と価格動向についての講演を聞く(以下要約)。
日本の一次エネルギー消費の内訳、石油50%、石炭18%、天然ガス14%、原子力13%。
世界の年間消費量の25%はアメリカ、日本は7%弱。問題は産出量-消費量、年間80(単位:百万バーレル)産出消費される内、主要各国の収支はOPEC+24、ロシア+7に対して、アメリカ-13、独仏伊-6、日本-5、中国-3。 世界中の需要と供給のバランス調整役(スイングプロデューサー)はOPEC諸国。
ここ数年の原油価格高騰の要因は ①中国・インドの需要増大 ②原油開発投資の遅れ ③新規油田やイラクの混乱等による原油生産余力の減少 ④精製設備の不足 ⑤中東のテロリスク ⑥投機資金の流入。
今後の原油価格は、短期的にはアップダウンを繰り返しながら、長期的にはタイトで穏やかな上昇傾向。
バイオマス(植物)エネルギーへの期待。産油国である中東(ペルシャ湾沿い諸国)からの輸送は狭いホルムズ海峡の治安が生命線となっている。石油は燃料のみならず、広範囲に使用されており、物価への影響も大きい。