大阪本社のキョクトー社(トラック部品販売)が社員研修で東京にこられて、全員で総合トラックの立ち寄ってもらう。阪井社長からは事前に運送業界の現状を20分位で説明してほしいとの要望もあったので、弊社浦安事業所にて若輩ながら説明させてもらう。つたない説明だったが、熱心に耳を傾けてくれる社員の素直さが印象的だった。私の話は役立ったかは別として、貴重な時間の中、スケジュールに異業種の会社見学を組入れる会社の姿勢はすばらしいと感じた。
5月に建材MIX便のホームページを立ち上げる際、ソフトハウスのkappe社に2日間いりびたった。個人情報保護法の関連で入室記録は書いたが、事務所の片隅に終日座らせてもらう。普段遅々として進まないホームページ構想も、ここではそれしか出来ないので作業が進む。聞きたい時に知識あるスタッフがいる、有り難いことだ。コンセプトが決まると、出来る部分から作り初めてもらう。今度は逆にkappe社が好都合になった、「こんなデザインでいいですか」と言った様に聞きたい時に、キーマンがいる。普通はキャッチボールのような作業が、同時進行できて効率が上がった。結局、ホームページの構想がスタートしてから、一週間以内でホームページが開設でき、kappe社の開設期間の最短記録も作った。「会社の存在って?」 会社に才能ある人が一生涯勤めることは合理的? 才能ある人は社会の財産。プロや経験のある人が集まると、新たなことが生まれる。そんなところにDoMultの醍醐味がある。
(写真: 建材MIX便は関東と関西で今年5月に立上げたサービス)
赤倉温泉で、日曜と月曜で名糖運輸の元社長である田中久夫先生のゼミが開催する。月曜日に外せない用事があり欠席を予定していたが、先輩経営者より「今年最後の田中先生のゼミなので参加したら」と誘いがあった。結局日曜日の日帰りで参加することにする。参加すると決めた瞬間から、参加することにより私にとって重要な意味ある話が聞ける様な予感がした。最近悩んでいた部門管理について、具体的な運営方法の話が聞け、正に予感的中だった。
建材MIX便を担当する鈴木氏が「お客様が商品を販売する際、商品価格とは別に運賃を別立で販売するか、商品価格に運賃込みで販売する
2種類がある」と言う。一見、最後はどちらも同じ様に思えるが、販売戦略と物流費の存在を色々考慮するとかなり奥が深い。間違いないことは、差別化されてそこでしか販売してない商品は運賃別立てがベストだが、販売競争を強いられる商品はかかる運賃以前にその会社の販売方針が明確に存在しなければならない。面白い着眼点だ。
ブランド管理のしっかりしている企業は、物流の仕組みも取組み方も違う。
清涼飲料の自販機へ補充する仕事に携わる物流会社の方から聞いた話。
一般的に輸送途中に缶に凹みが出ると物損対象となり、物流会社が代金を補填する。そうすると運転手の心理で、ちょっとしたキズや凹みだったら判断が甘くなったり見過ごすこともある。
あるブランド力のある飲料メーカ-は、自販機への輸送途中の物損は一切責任は問わず、どんどん返品を受け付けるという。コインを入れ、出てきた飲料が完璧である仕組みが明確に差別化されている。
恥ずかしながら当社が一流ブランドのティッシュで水濡れを起こしたことがある。その時のメーカーの対応は敏速で、その選別作業に上席の方が現場で立ち会われ、湿気を帯びている可能性のある商品は全てコストをかけても自社で廃棄し、員数管理も厳密にされていた。ブランドへの熱い想いが伝わってきた。
日曜日を利用して、経営計画書の理解を主目的とした社内研修を行う。
3ヶ所の事業所に分かれているので今回始めて会う社員もいる。4グループに分かれ課題を議論し発表していく。小宮コンサルの平井さんに講師になっていただき、緊張感のある研修になった。
赤倉温泉で行われた、田中久夫先生の勉強会に参加する。
田中先生は、50歳(しかも物流には全くの素人で)過ぎてから倒産寸前の名糖運輸の社長を引き受け、見事再建され一部上場にまでにした方だ。現在も86歳の年齢で、経営コンサルタントとしてご活躍され、十数社の会社も定期的にご指導されている。
理屈ではない社長としての想いを多く語られていた。
(写真: 昨年出版された著書)